殺意
焦る気持ちを押さえて、リビングの前の扉に手を掛ける。 落ち着け、深呼吸だ。
息を整え、勢い良く戸を開ける。
そこには魔物に囲まれ、母さんを守って斧を振り回している父さんの姿。
母さんは肩から血を流し何かを抱いて踞っている。 何かはすぐに分かった。
スノウだ。
助けなければ!
リビングにあったもうひとつの斧を持ち、魔物の背後から斬りかかった。
手応えはあった。しかし余りダメージは与えれなかった。
父さんを取り囲んでいた魔物達は一斉にこっちに振り向き
キシャー!
威嚇音を出しながら僕に襲いかかってきた!
魔物の初撃は何とか身を引くことで交わせた。でもこちらは素人。 魔物の顔を見て足が震えて動かない。
多分次で殺られる。でも、退くわけにはいかない! ここで逃げたら皆の命が‼
覚悟を決めて斧を持つ手に力を込める。
襲いかかってくる魔物の攻撃を何とか交わし、渾身の力で首に斧を打ち込む!
血飛沫をあげながら魔物の首が飛ぶ!
次、掛かってこい! 僕は他の魔物を睨み付ける。
もう1体の魔物が僕に向かって飛び掛かろうとした瞬間
ザシュッ!
魔物の背中に斧が突き刺さる。
父さんが後ろから斧で魔物に斬りかかった。
だが余りダメージは無く、斬りかかった魔物に父さんは撥ね飛ばされる。
床に倒れた父さんから大量の血液が流れ出る。
どうして・・・父さんがそこに倒れてるの?
どうして・・・母さんとスノウはそこに踞っているの?
何故こいつらはここにいる?
コイツラヲコロセ! コロセ! コロセ! コロセコロセコロセコロセコロセコロセコロセコロセ・・・・殺せ‼
そう思った瞬間・・・僕の意識は途絶えた。




