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異変
何か外が騒がしい。騒がしさで目が覚めた。
眠い目を擦りながらベッドから抜け出し窓の外を見る。
・・・暗がりの中にはっきり見えるオレンジ色の空と森。 目の前を悲鳴を挙げながら倒れこむ男の人。 その後ろから現れる見たことのない形の生き物がこちらに向かって歩いてくる。
魔、魔物だ!
僕は部屋に置いてあった鎌を持って窓から飛び出す!
食事中(さっき倒れた人に襲い掛かりかぶりついていた)で僕に気付いてない魔物の首目掛けて力一杯鎌を降り下ろす!
運良く首の骨の隙間に刃が入り、魔物の首は身体から吹き飛んだ。
しかし、その衝撃で鎌が折れてしまった。
後に残されたのは、無惨な死体と魔物の首から上が無い身体。
急に吐き気を催し、その場にぶちまける。
すべて吐き終わり、少しだけ落ち着きを取り戻した僕は周りを見回す。
既に周りは地獄絵図と化していた。
食い散らかされた死体の山。 おびただしい血痕の後。 当たり一面から聴こえる断末魔の声。
そして・・・魔物の姿。
僕の家族は!? 父さんや母さん、スノウは!?
震える足に活を入れ、僕は急いで家の中に戻った。




