説明してくれるかな?
正気に戻った僕は、すぐに父さんと母さんの元へ行き
「ちょっと!スノウの事知らなかったのは僕だけ!?」
「うん。父さんは前から知ってた。母さんも同じ位から」
その場に崩れ落ちる。
その姿を見て3人(1人だけ違うのか?)は楽しそうにニヤニヤ。
それって無しじゃない?
ふてくされた僕にスノウが後ろから抱きついてきた。
「そんなに怒らないでユウ兄さん」
・・・敵わないな。そんな泣きそうな顔をして言われると。
「分かったよ。そんな顔は反則だよ」
そう言うと、スノウはパァッと大輪の花の様な笑顔を見せる。
諦めて僕は父さんの方を向き
「何故こんな事になっているのか説明して」
「そうだな。あれはユウが3歳位の時かな。 ユウの部屋に俺が行った時。そう、今日みたいな夜だったかな。窓の外を同じ位の子供が見ていたんだ。俺は恐る恐る近づき声を掛けた。 その子は驚いてこちらを振り向くといきなり・・・」
「いきなり?」
飛びかかってきたのか?
「土下座したんだ」
・・・は?
「そう。土下座。 ビクビクしながら綺麗な土下座をしてきた。 それはもう見惚れる位の」
唖然としてしまった。
「その後、顔を上げて『ごめんなさい‼ 許して下さい‼ どうか捨てないで‼ 私はユウ兄さんと一緒に居たいの‼』と必死にお願いされた」
スノウの方を見ると、顔を赤くして俯いている。
「理由を聞くと、自分は今まで1人で生きてきた。あの日俺に拾われなかったら自分は生きていなかったと。それから2年間ユウの側にいて、凄く幸せだった。凄く大事にしてくれたし、愛情たっぷりに育ててくれた。今やユウやこの家族が1番の宝物になってしまった。それを失いたくない。って事だった。 俺は母さんを呼んで、事情を説明した。 あっ、ちなみにその子がスノウだってすぐに分かったよ。だって尻尾と耳が見えてたからね」
「それで・・・?」
「話し合いの結果、ユウが自分で気付くまで黙っておこうって事になったんだよ。 理由?そりゃお前、面白いからに決まっているじゃないか。 それと、もうひとつ。スノウは白狼族っていう種族で、もう生き残りは居ないみたいだぞ。何故分かるのかって? 調べたからな」
ニコニコしながら説明してくる父さん。
この人って・・・。




