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プレゼント

そんな毎日を送りながら僕は1歳になった。


離乳食もそろそろ終わりかな?


オムツも外れたし。(他と比べたら早いみたい)


歩ける様になって(まだヨチヨチだけど)家の中を毎日探検しています。 案外広い家でした。


リビングとキッチン。そして、僕達が居る部屋。それと、同じ造りの部屋が後2つ。 今の体では大変広く感じる。


まだなかなか話せる様にはなっていないので、話せる様になったら父さんに色々質問してみたいと思っている。


今日が僕の1歳の誕生日だ。 朝から両親はバタバタと忙しそうだ。 何か夜になるのが楽しみだ。


両親の邪魔にならないように、僕は部屋に入って読書をする事にした。(字が読める事が分かったとたんに、次の日から父さんが張り切って本を買ってくるんだ。しかも大量に。家の家計大丈夫かな?)


大半が絵本なのだが、何を間違ったのか時々魔術書が混じっている。 僕としてはそちらの方が面白いから良いんだけど。 親の前では絵本を読んで、1人の時に魔術書を読んでいる。


実は、もう4大元素の魔術は使える様になっている。(火・水・風・土) もっとも簡単なやつだけだけど。 今はもう1つランクが上の物を練習中だ。 魔術書を読んでいたら突然使える様になったんだ。 指の先に火を灯したり、水鉄砲の様な物が出せたり、つむじ風(小)を出せたり、小さな山を作れたりと。


多分神様にお願いした(魔法が使える様に)やつだな。


大人になるまでにもっと上手にならないと。


今は練習あるのみ‼


家の中だけだから派手な事は出来ない。 早く外に出たいよぅ。


本を読んで過ごしていたら、あっという間に夜になった。(きちんとお昼御飯は食べたよ。後お昼寝も)


「ユウちゃーん。こっちいらっしゃい。」


母さんに呼ばれてリビングへ。


リビングは真っ暗だ。


? 見えない。


手探りでヨチヨチ前に進むと、いきなり後ろから抱き抱えられた。



驚いていると、蝋燭に日が灯った。


抱き抱えていたのは父さんだった。


蝋燭を持った母さんはニコニコ笑っている。


「ユウ。誕生日おめでとう。父さんとても嬉しいよ」


振り向くと父さんの笑顔が見えた。薄明かりで少し怖かったけど。


やがてランプに火が灯り部屋が明るくなった。


テーブルの上には普段見ない料理がいっぱいに並んでいる。 母さんが昼間に気合いを入れて作ったのだろう。


ああ。これなんだ。この温もりが欲しかったんだ。


僕はいつの間にか涙を流し泣いていた。 そんな僕を見て両親はオロオロしていたけど。


僕にとって最高の誕生日だ。こんなに嬉しい事はない。 ありがとう父さん、母さん。


言葉には出来ないから二人に抱きついた。満面の笑みで。


ホッとした表情の両親はギュッと抱き締めてくれた。


皆で美味しい料理を食べ、大半片付いた頃父さんが笑顔で


「ユウ、父さんからプレゼントだよ」


指笛を吹くと、扉から真っ白な仔犬がヨチヨチと入って来た。 そして、僕の足元に来ると


「キャン!」


元気に1吠えして僕に向かって尻尾を振りだした。


僕は直ぐにメロメロに。


満足そうに頷く父さん。


「トム、どうしたのその仔犬?」


「昼間に猟に行った時、森の真ん中にこいつが居たんだ。 凄く人懐こくてな。ユウにプレゼントしたら、喜ぶんじゃないかと思って。手を出したら、抵抗なしで着いてきてくれたんだ」


「さすが我が愛しの旦那様ね♪ 気が利いているわ♥」


おーい。子供を置いて二人の世界に入らないでくださーい。


よし。無視しよう。


僕は仔犬に


「これからよろしくね♪」


仔犬は尻尾を振りながら


キャン!と答えてくれた。


本当に最高の誕生日になった。



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