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後編ー転生ヒロインの苦悩 ー

大変遅れてすみません。取り敢えず後編です。誤字脱字が多いと思いますがどーぞ。


 さてさて、時間は進み現在は放課後です。


 放課後とは言えど、今日は入学式だったので半日だけだったのですが、恐らく今日程疲れた日は無いでしょう。

 理由は、言うに及ばず前世の記憶のせいです。


 ハッキリ言いましょう。



 前世の私、痛すぎですよぉ~(泣)



 どうして、もっと突き抜けて痛く無いんですか?!


 どうして、中途半端に現実見ちゃってるんですか?!


 どうせならもっと盲目的に攻略対象(幼なじみ)達に夢中になりましょうよ?!


 なのに、どうして中途半端に現実を見ちゃったんですか?!(2回目)


 イヤ、確かに私は学園内で比較的高めのカーストに位置してますよ?具体的には幼なじみ(攻略対象)達の少し下くらいですよ?

 ですが、その地位を築くのにどれ程苦労したとお思いですか?!

 マナー学習にはじまり、お茶、ピアノ、バレエやその他諸々の習い事は決して無駄ではないですが、とっても大変なんですよ!

 と、言うより生まれが良かった分、幼なじみ(攻略対象) 達との出会いも早かったですが、そのお陰で私はあの人達と付き合うとか本当に無理ですからね?!

 確かにゲームでは完璧みたいに描かれていますが、私はあの人達のばらしてほしくない秘密まで知り尽くしてるんですよ?!

  それなのに今更逆ハーとかなんの罰ゲームですか?!


 ーそうよねぇ、今更アイツラを攻略したってなんの旨味もないものねぇ…ー


「誰?!」


 突如響いた声に反応し振り向きます。

 しかし、そこには誰もいません。


 ーあ~、周りを探したって誰もいないわよ。私は貴女の中から直接話しかけてるんだからー


「はい?!私の中!?」


 …………あ、ありのまま起こった事をはnーそういうのいいからーアッハイ。


 ……ってマズイですね。最近、前世の記憶に毒されてネタに走りがちです。

 うっかり人前でボロを出さないようにしないとせっかく築いた地位が台無しです。


 ーそうね、貴女も氷帝様(笑)と同列扱いになりそうね。それはそれで面白そうだけどー


 頭の中で悪魔が何か囁いてますが気にしないことにしましょう。主に精神保身のために。

 …………っていうか、何で頭の中で悪魔が爆誕してるのでしょうか。


 ー…………今更それ?悪魔認定してるのは水に流してあげるけど、頭の回転遅いんじゃない?ー


 ナチュラルに人の精神を削ってきますね。だいたい人間はあまりにも大きすぎる事象を目の当たりにすると思考が止まってしまう生き物なんです。私は正常です。 それと思考を読んだり、頭の中に直接話しかけたり、貴女は一体何者なんですか。


 ー貴女は災害とかあったら真っ先に死ぬタイプねー


 余計なお世話ですよ!もうそういうのお腹いっぱいなのでさっきの質問に答えて下さいよ!


 ーふふふ、貴女って本当にからかいやすいわね。わかったわ、答えてあげるー


 ……さっきから一言多いんですよ。勿体振ってないでさっさと答えて下さい。


 ーわかったわ。まあ、率直に言うと私は貴女の前世よー


 はい?!


 ーそれで、ゲームが始まる瞬間に目覚めて状況を確認したんだけど、貴女のスペックが私の前世より低いのよねー


 …………


 ーそれに私の願いのせいか、いろんな所でバタフライエフェクトを起こしてるみたいだしー


 …………


 ー本当だったら貴女の体を乗っ取って、好き放題やるつもりだったんだけどー


 ッ!?


 ー貴女の意志が残っちゃってるのよねぇー


 ……ま、まさか、だから私を?


 ーあぁ、貴女を消そうとかそういうのはないから安心して?ー


 ……分かりました、今は信じましょう。


 ーそれでね、提案があるんだけどいいかしら?ー


 提案?なんですか?


 ー実を言うと今、貴女の体の主導権は私にあるのー


 はい?!でも今体を動かしてるのは私ですよ!?


 ーそれ、私が意識を取り戻した瞬間に貴女に体を譲渡したこらなのー


 え~っと…その、つまり?


 ー私が表に出れば貴女は消えちゃうのー


 ハイィ?!


 ーでも、貴女は消えたくないでしょ?ー


 当たり前ですよ!


 ーそして、私も貴女を消すつもりはない。だけど退屈もしたくないの。だからー


 ……だから?


 ー貴女が代わりに私を楽しませなさいー


 …………は?


 ー確かに攻略対象には、興味が無くなったわ。でも、他の人には興味があるの。でも、ただ私が接するんじゃなくて貴女と接する姿がみたいのー


 …………ハァ


 ーだから、消えたくなければ私を楽しませなさい。まぁ、貴女はかわいいし、からかいがいがあるから、そう簡単には消さないから安心して?ー


 ……ハハ、ハハハ…それもう提案じゃない。もう脅迫ですから……ハハ、ハハハハ。

 わかりました…わかりましたよ。いいでしょう、この際ピエロでもなんでも演じてやりますよ。アハ、ハハハハハ……


 こうして悪魔との契約が成立し、私の道化人生が幕を開けたのです。


 彼女が何を愉快とするのか全くわからないので、取り敢えずいろんな事に首を突っ込んで、周りの人からトラブルメーカーのレッテルを貼られるまであと少しとも知らずに。














 ーちょっとイジメすぎたかしら……でもまぁ、約束は約束よ?だから、貴女は存分に生を謳歌しなさい。設定と違うのに、あまり性格が変わってないヒロイン(貴女)が、設定と違うこの世界をどう生きるのか。私の興味はそこにあるんだから……って聞こえてないわねー

取り敢えずこれで一先ず簡潔です。ネタを思い付いたら 続編をあげるかもしれません。読んでいただき有り難うございました。


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