表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
2/24

スサノー

今日はオレンジ色の満月。


月は色々な色彩をくれる。


レモンのように黄色いか、石の様に冷たい灰色のイメージなんだけど、今日の月はオレンジなんだ。


太陽が地平線から昇っていく様に、オレンジの月が地平線から少し出て、ゲームのマリオの様にジャンプをすればタッチできそうな場所にある。


そんな夜は、一日中月を拝めそうで

団子屋さんは大繁盛だろう。


空は夜になると暗くなってしまうから、昔から人類は月の灯を頼りにしてきたんだろう。


でも、暗闇に小さく輝く星々のなかに大きな太陽の映があることは、大きな励みなんじゃないか。きっと虫もその光に向けて鳴いているんじゃないかな。


えっ?暗闇が怖い?ー


ー別に怖いことじゃない。


闇の先には光があるかもしれない。

ずっと昔からそこにあったものさ。


太陽と空の絶妙なバランスが続いてくれれば大丈夫だよ。


優秀な先人が、深い闇に飲み込まれない様に

道標を残してくれているかもしれない。“




どれ (◉ɷ◉ )


“ん、空というか闇というかから音がする。”


バリバリっと。


うーん、月はなんて言っているのかのう。


ニャー


“空間を被って、現れたのはスサノー!?”


“いやーバレちまったか。

忍者スサノー、只今参上。

講演会ご苦労さん。”




(はぁ。恐ろしい奴が現れた。彼はイカれてる。嫌いじゃないけど、苦手なやつだ。奴が暴走すると土星のマグマが弾け散って襲って来るんだぜ?くわばらくわばら。)


“や、やぁスサノー。

いや忙しくてさ。

それじゃあ。”



(こういうときはとっとと退散するに限る。


距離感の重要さを教えてくれる先生ということだ。


彼らは深い深い歴史の中の、大地の祭りを司る事が仕事の一つだ。


揺れる割れるの空と大地と音楽のダンス。

ーそんなの関係ねぇ。そんなの関係ねぇー

人々はまるで太陽の中の、陽子になったかのように狂って騒ぎ倒す。そしてどこかの星と交信したりする。そんな祭りは、広い世界でいくつも見る事が出来る。それに関わっている偉人というわけ。)


ツクヨミはいそいそとスサノーを背にした。




オレンジ色の月を背に、鳳凰座のアンカーがキラッと光る。


“ウドゥントビーナイス”


乱れない調律が流れているかのようで、月も楽しそうだ。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ