95/100
第95話
土器を見ながらケイティがまくしたてるように質問する。挽回を狙っているのか。クラウスキーさんはよどみない口調で注釈を入れてくれた。なんでもこの星の最古の品の一つだということだ。価値としては歴史的資料としては当時を知る貴重なものだそうだ。クラウスキーさんは水を得た魚のように語り続ける。ケイティは質問したことを後悔した。資料館は幅広く、巻物などもあった。手に取りそうになったケイティにメンクロスが注意を与え、クラウスキーさんは安堵の息を吐いた。これもお金には代えられない資料なのだろう。内容はこの星で最古の小説だそうだ。物語は壁画として残されたりしているがこの星の政府がこの巻物を最古と認定しているためそうなっていたそうだ。