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第92話

 周囲に視線をめぐらし、広いポートの一番大きな建物を目指す。すれ違った人々は艦船マイルズのほうに向かっている。皆、人間の姿をしてる。ケイティは女の直感で彼らは人間でないと強く思った。なら異形の宇宙人なのかと言うとそうではない。まあ、ケイティの思い過ごしというやつだ。これからどうなるかは神のみぞ知るだ。上手く進んでも、失敗という陥穽にはまることもある。


「ようこそいらっしゃいました、ケイティ様、メンクロス様」


「どうも、ケイティです」


「はじめまして、メンクロスです」


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