53/100
第53話
ひいてはならない。ここがチャンスなのだ。機を見るに敏だ。一気呵成に言ってしまおう。男なのだから。さあ、さあ。と自分をあおるメンクロス。ケイティは黙って虚空を眺めている。どこか退屈そうだ。エリート教育の賜物か、彼女は優秀すぎた。
「好きです、付き合ってください!」
そう言ってから、しまった、声が大きすぎたと、はやる気持ちに待ったをかけるメンクロス。急いては事を仕損じるの典型だ。ケイティはくすくす笑っている。なんだ、どういうリアクションなんだ。言い方が直球すぎたのかと反省するメンクロス。




