ゼロノア防衛戦線『始動』
メタ・サラマンドラが動き出したのは、マグマの中から姿を現してからおよそ5分後。
リンネとクライネの会話が終わってからだと、長くても2、3分程度しか経っていないタイミングでの進軍。
その僅かな間に行われたのが、ゼロノアの管理者のひとり、《氷賢者ダリウス》による伝心魔法でのゼロノア中への情報の伝達だった。
『時間は限られています。最低限の情報の共有だけをこの場で』
そんな語り口から始まった情報は、纏めるとこんな感じだった。
あの怪獣はこれまで幾度となくこのゼロノアを襲ってきた。
その経験からわかっている最大の弱点は「メタ・サラマンドラはマグマの上しか移動できない」ということ。
結果としてマグマがゼロノアの街を襲うというだけで、これから到来するマグマの波はメタ・サラマンドラにとって攻撃でもなんでもない、ただの道作りでしかない。
当然、マグマの進行を止めてしまえばメタ・サラマンドラは立ち往生せざるを得なくなる。
故にこれまでの襲撃時は水や氷属性の魔法などを用いてマグマの進行を可能な限り遅延し、遠距離攻撃を用いて本体へ攻撃するという2つの手順の元で倒してきた。
今回も概ね、その対応は変わらない。
『問題は、これまでの襲撃と比べ襲い来るマグマの量が桁外れに多いことです。あれほどの猛威を止めるには数多の最上級魔法でも不可能。超抜級戦略魔法……すなわち、真理魔法を用いる必要があります』
熱心なプレイヤーであれば、ついこの間動画や配信を通して直接目にしたであろう、真理魔法。
ソレを個として容易に発動するメルティとは異なり、人族がその領域へと辿り着き、あまつさえ発動するというのは史上ただ一度しか記録されていない大偉業だ。
しかし、何事にも抜け道はあるもので。
『ゼロノアの至宝のひとつ、氷滅属性の真理魔法『アブソリュート・ゼロ』のスクロールを用います。しかし真理魔法の発動には途方もない魔力が必要です。そのため、魔法を使える人材で水・氷に関する魔法を扱えない者は、MP供与のためにどうかリラ・リロ商館にお集まりください』
魔法のスクロールにはいくつかの種類がある。
単純に魔法を込めて、使い捨ての魔法として使うもの。
そして、あとから魔力を込める前提で、魔法陣のみを描いたもの。前者はレアで値段も高く、後者は比較的安く容易に手に入る。
今回使用するのはもちろん後者。
スクロールの発動には相応の対価が必要となるが、真理魔法を発動できるほどの魔力はそもそもスクロールに収まらないため、魔法陣として遺すしかなかったりする。
そんな話を聞いて、リンネは早々に方針を決めた。
「ふーん……5人で纏まって行動する気だったけど、そうもいかなそうね。私は商館に行くわ」
『水・氷に関する魔法や遠距離攻撃が可能な方で従軍される場合は、西門に集まりギルドマスター・ヘリアの指示に従ってください。それ以外の方に関しては魔法支援が可能な場合は商館へ、その他全ての戦闘が可能な方は同じく西門にてネームドハンター・ライオネルの指示を仰いでください』
「ワシらはこっちか。従軍義務はないが……レイレイはどうする?」
「遠距離持ちが単品で動いても仕方ないし、従軍するわ。まくらはアーサーについて行きなさい。やること無さそうだったら私のとこに戻ってきて」
「……あ、はい。わかりました」
「ワシは作戦を聞いてから従軍するかを決めるとするかのう。単独で動いて巻き込まれるのも御免じゃし」
『ゼロノア防衛戦線に参加される勇気ある皆様には、ゼロノアの中核を担う施設を自由に行き来するための転移アイテムをお貸しします。そちらを使って移動してください』
クエストを受注した瞬間に手に入ったソレは、使い道の限られた、いわば特別製の旅人の翼のようなもの。
繰り返しの襲撃の経験は、こんなにも高価そうなアイテムを無数に用意するだけの軍備を必要とさせていたのだろう。
既存の襲撃ですらそれだけの脅威。それが遥かに大きな規模になって襲来してくるという事実が、これからの激戦を予感させた。
『メタ・サラマンドラの到来までおよそ20分、マグマが外壁に到達するまではおよそ15分です。作戦行動は5分後には開始されます。皆様、ご武運を』
「じゃ、各々移動しましょ。パーティは一応組んだままにしておくわね。従軍するにあたって解除の必要があったら許可を取らずに好きに抜けていいわよ」
コラボ配信としてのテイは完全に無くなったな、などと思いつつ。
彼女たちはリンネの一声で散開し、各々が行くべき場所へと出発した。
☆
時刻は数分前、噴火の直前まで遡る。
大きな振動が発生した瞬間には、既にスクナとリンネはアイコンタクトを交わしていた。
ここは屋外。だが、あくまでもフィールドであって人の住む領域ではない。ここで旅人の翼は使えない。
故に。
あの時スクナは苦渋の決断として、リンネを諦めるという選択を取った。
そして、スクナ自身は噴火を避けるためにその場で思い切り飛び上がった。
そのまま空中闊歩によって目に見えぬ足場を作りながら、マグマの噴流に巻き込まれない高さまで登りつめていく。
足元は見ない。何が起きているのかはわかっているけれど、今のスクナならリンネのデスポーンくらいはかろうじて我慢できる範囲だから。
道連れではなく生きることを選んだ以上は、集中力は保ち続ける必要がある。故に仲間達が死んだことはただパーティメンバーのステータスから確認するに留めた。
「……うおぅ!?」
振動や轟音の割に噴流そのものには思いのほか勢いはなく、実態としては山の表層が全て崩れ落ちて、そのままマグマに置き変わったような状態。
かと思えば突然マグマが収束し、山頂を最高点、山の入口を最低点とした高さ数百メートル、幅に関しては計測しきれないほど大きなマグマの円柱へと姿を変えた。
マグマが勢いよく収束するのに危うく巻き込まれそうになりつつも、元々山頂近くまで登っていたことが功を奏し、スクナは大した苦労もなくマグマの円柱より高所をとることができた。
(あっぶな……)
ぴょんぴょんと大きく空を蹴って目的地へと進みながら、眼下の景色に身震いする。
マグマは一度円柱状に纏まってからは、流れ落ちることなく円柱状を維持している。そんなマグマ柱の上を、スクナは空中闊歩スキルを利用して駆け抜けていた。
「なかなか壮観だねぇ」
『よく生きてたな』
『なんじゃこりゃ』
『地獄だな』
『表情が珍しくめっちゃ必死だったからクリップした』
『暑い? 環境どんな感じ?』
『みんな無事ゼロノアでリスポしてたよ』
「確認ありがと。そうだね、暑いっちゃ暑いけど噴火前とそう大差ないよ。良くも悪くも特殊な噴火だからか、上空の大気が不思議なほど落ち着いてて助かったね」
誰もが想像するような一般的な噴火であれば噴石や火砕流への警戒、それから火山灰などもあって上空の大気だってまともではいられなかっただろう。
しかし、今回の噴火は些か以上に常識から懸け離れている。
上方向に向かうエネルギーはほぼなく、山は崩れ落ちて飲み込まれた。みんな地割れに落ちて、マグマに飲まれたのだ。
おかげさまで地上は地獄の様相だが、今スクナが駆けている空中は比較的穏やかな状況にあった。
「噴火の予兆に気づけなかったのはまあ、私の失態かなぁ。なんといっても噴火直前の火山になんか登ったこともないもんでしてねぇ」
『草』
『そりゃそうだ』
『それはもう死んでるのよ』
『口調から滲み出る本心に草』
『それは失態だと思ってない人の口調なんよ』
「あはは、そのためにレイちゃんが居てくれたんだよ。多分だけどね」
レイレイが何らかの体質異常を抱えていることを確信したのは、まくらとの会話を経てのことだった。
なんといっても彼女の異常な目元のクマ。それがわざわざアバターを作る際に作りこんだものでないこと……つまり彼女が本物かつ極度の不眠症患者であることの証明は、まくらを必要としているという事実から逆説的に成されたからだ。
(マーちゃんの誘眠体質を頼らなきゃいけないくらい酷いってことは、薬なんてまるで効かなくなったくらい超ド級の不眠症ってことになる。原因まではわからなかったけど、音だったんだね)
恐らくは聴覚異常による不眠症、と言ったところ。
先天的な体質の覚醒か、事故などの後天的な要因による獲得か。どちらにせよ、生まれつきのものではないのだろう。
何しろ肉体が全く適応できていない。リミッターをかけることも脳の処理能力を上げることもせず、ただ単純にそういうものとして身体が受け入れてしまっている。
脳が処理できない音は意味を持たない。つまるところただの雑音でしかないことをスクナはよくよく知っている。
ただ、そのレイレイのおかげで最悪の事態になる前に少しの可能性を残すことができた。
後で改めてお礼を言おうと思いつつ、ひとりここに残った理由を完遂するために空を駆ける。
そんな中々配信映えする絵面を見せながら、スクナは視界の端に捉えていたコメント欄から興味深いコメントを見つけた。
『エアウォーク長くない? 全然落ちないじゃん』
「あっ……言われてみれば、確かに変だね」
『?』
『なにが?』
『なんの話し』
『いきなり納得すなーっ!』
「ごめんごめん。いやね、さっきからずっと空中闊歩で空を飛んでる……正確には跳ねてるわけだけど、長くない? ってコメントがあったんだ」
今スクナが当たり前のように空を駆けるのに使用している空中闊歩には「戦闘中以外にSP消費を10倍消費する」という制約が存在する。
使用時は秒間15。正確には、『作った足場に接地した時間のうち』秒間15消費となる。
現在スクナのSP値はおよそ700程度なので、月椿の独奏によるSP消費半減効果を考慮しても本来なら10秒と持たない計算だ。
スクナは接地時間を限りなく小さくすることで継続消費量を減らしているが、それにしても噴火が始まり落ち着くまで既に2分近くが経過している。
持つはずがないSPが、スクナの視点から見るとかなり余裕を持って残っている。つまりスクナ自身も気付かぬうちに戦闘状態に入っているということにほかならない。
「それに、双狼奏衣には強敵と戦う時にSP消費を大きく軽減してくれる効果もあるからね。その点で言うと多分、もうボス戦が始まってるってことなのかな」
『なるほど』
『やけに余裕もって飛んでるなとは思ってた』
『防衛戦がそのままボス戦扱いってこと?』
「んーにゃ、多分マグマの中になんかいるね。それもとてつもなくでっかいやつ」
胎動するマグマの円柱の中から、後にリンネたちが対峙することになるメタ・サラマンドラが目覚める気配を感じ取る。
途方もなく強大な気配だ。これほど大きな気配を感じたのはメルティと対峙した時か、あるいは湖底に意識を張りめぐらせた時以来かもしれない。
「おっ」
そんな話をしていると、マグマの柱が崩れ落ちるように流されていき、メタ・サラマンドラの姿を浮き彫りにする。
(……私の存在に気づいてる、けどこっちに意識は向けてないか。あくまで目的はゼロノアなわけだ)
この怪獣の目覚めの原因は鬼神の気配にあるのだが、本人は知る由もなく。
そしてメタ・サラマンドラもまたスクナの纏う鬼神の気配に触発されて目覚めたとはいえ、その行動原理は個体に対する些細な復讐心などではない。
故にこの二体の怪物は決して無関係なわけではないというのに、戦火を交えることは終ぞなかった。
『この後どうするん?』
『街に戻んべ』
『当たり前のように滞空するやん』
『ひぇぇ』
『街の方大騒ぎになってるで〜』
「このまま黒狼を殺りに行くよ。街のことはみんなに任せる。……あまり、私向きの相手でもなさそうだし」
『黒狼?』
『いつ場所見つけたんだ』
『だから残ったのね』
『近くにいるの?』
「うん。たまたまだけど、噴火はありがたかったね。おかげさまで文字通り炙り出されてくれた。行くよ、黒狼の住処まで」
スクナはそう言って、眼下で今にも生まれ落ちそうな災害に目を向けることもなく、足に込める力を跳ね上げた。
空中闊歩は理屈上、足場を作れば作るほど、そして足場に長く足を着いているほどSP消費が厳しくなる。
故にその効果を最大限に活かすためには、下手に走ったりするよりも空を跳ね飛ぶのが最も効率がいい。
幸いと言うべきか、眼下で蠢く未だ姿すら見えない強敵のおかげで、今のスクナには《双狼戦舞・赫月》の効果が発動している。
「私たちが噴火を食らったところから山頂越えて奥地の方に2.4キロくらい。初めの噴火で多分隠蔽魔法自体も解けてるし、これからもうひと波マグマが襲っていくはずだけど、一度捉えた黒狼の音自体は消えてないんだよね。この感じだと多分マグマの上に普通に立ってるかな。どうあれ一度異空間から出てきて何かをしてるはずだよ」
『ほーん』
『ほーん』
『なるほどな』
『2.4キロかぁ』
「なんか雑じゃない?」
『ワイらは信じるしかないんやで』
『だって見えないし』
『ふへへ』
『ちゃんと信じてるで』
「そうだった。みんなも早く半径3キロくらいは見なくてもわかるようになろうね」
『草』
『www』
『勘弁してくれ』
『無理です』
『これが超人ジョークですか???』
『せめて見させてくれぇ』
「あっははは」
ぴょんぴょんと、さながら池に浮く蓮の葉を渡るような軽快さで宙を駆ける。
リスナーと会話しながらでも、周囲に気を配りながらでも、空中制動中にバランスを崩すことはない。
(SPけっこうギリっぽいな。思ったより消耗するんだよな〜、コレ)
黒狼の位置は変わっていない。住処から出てきて、その場で留まっている。何かをしているということはわかるが、さすがに何をしてるのかまでは理解できなかった。
(私が捕捉していることに、黒狼も気付いてる。こうも露骨に嗅がれるとちょっと擽ったい気はするけど)
恐らく、こちらの到着を待っている。故に逃げられる心配は初めからしていないが、黒狼が出てきたのが異界への扉を守るためではなく他所に作り直すためだった場合、SPが足りるかは不明瞭だ。
「ちょっと急ぐか。到着がゴールってわけじゃないしね」
足に込める力を強めることで、移動の速度を跳ね上げる。
(支援に来てくれるといいけど、どうかなぁ……あの怪獣強そうだったし、もしかするとみんなは防衛戦の方を優先することになるかもしれない)
スクナがひとり残ったのは、リンネが予想していた通り『転移ビーコン』の存在があるからだ。
これが意外にも柔軟な性能を持っていて、性能的な制限はたったひとつ。転移ビーコンにワープできるのは該当のワープポイントの設置者と、設置者が選んだ5人までというものだ。
恐らくパーティ参加を使用条件にした場合、パーティを組んだり解除したりして多人数を運搬されるのを避けるための仕様なのだろうが……逆に言えばこれは一度使用者として登録さえしてしまえば、パーティを組んでいるかいないかは一切関係ないということでもある。
しいて使いにくい点を挙げるなら、知らない人は登録できないということ。具体的には連絡先を知っている人=フレンドしか登録できないところだろうか。
(いちいち登録するのも面倒だと思ってたけど、もしみんなが防衛戦を優先するならそれなりにありがたいかも。私とパーティを組んだまま戦うより、他にもうひとり加えて戦った方が絶対にいいもんね)
ゼロノアの方で何がどうなっているのかは知らないが、あの怪獣を本当に倒すというのならなりふり構っている余裕はないだろう。
それにフレンドであるなら、メッセージの送信と承認だけでパーティは組み直せる。
そして、スクナが転移ビーコンの使用者として登録さえすれば、リンネたちとパーティを組んでいる必要は無い。
「見えた、あそこ!」
耳で捉えた事象と、現実で目にするカタチは違う。
スクナの耳が「黒狼だ」と感知した場所には黒いモヤのようなモノがあるだけ。そしてソレは当たり前のようにマグマの上で佇んでいた。
流石にネームドボスか……と思いかけた時、違和感に気付いた。
「ん……? あれ実体じゃないな。そもそも探知の範囲に入ってもモンスターの反応してない」
目には見える、反響もその姿を浮き彫りにしている。
けれど、あのモヤそのものにはゲーム的な反応が一切ない。
もしかすると探知を妨害するスキルでも発動しているのかもしれないが、わざわざ姿を晒した上でそんなことをする理由もスクナには考えつかなかった。
「わからないけど、さっさと来いってことだね」
姿を晒し、スクナを呼んでいる。
スクナとの距離が残り100メートルを切ったあたりでモヤは静かに霧散し、後には陽炎のような空間の揺らぎだけが残った。
恐らくアレが黒狼の住処へと続く異界への扉。
SPもそろそろ尽きる。その前に辿り着くために、スクナは陽炎目掛けて思いっきり跳ね飛んだ。
(まあ、私は溶岩の上も少しくらいなら歩けるし)
強化された赤狼装束は地形ダメージを限りなく軽減する効果もある。
水面ならともかく、マグマの粘度なら数秒くらい走るのもワケないだろう。
それに加えて念の為、いつでも使えるように転移ビーコンもウエストポーチにしまっておく。
(マグマがないならともかくこの状況では流石に空中に転移ビーコンを置くわけにはいかないし、黒狼の住処に置いた後も上手く機能してくれるのを祈るしかないね)
転移ビーコンの設置自体は陸海空どこでも可能だ。
正確には使用した場所にワープポイントが発生するため、使用者が行ける場所であればどこにでもワープポイントを設置できる。
ただ、今の状態でスクナが転移結晶を使おうものなら、空中移動の手段がないリンネたちは転移直後に空中に放り出され、揃ってマグマダイブして即死亡になりかねない。
「よーし、飛び込むぞーっ!」
『うおおおおぉ!』
『行くぞぉぉおおおお!』
『よっしゃあああああ!』
『どりゃあぁああああっ!』
メタ・サラマンドラが完全にその身を露わにしてからまもなく。
流れ落ちるマグマがその入口を完全に飲み込んでしまう前に、スクナは黒狼を追ってマグマの海に開いた深淵へと飛び込んだ。
ちょっとした裏話
まくらは超特殊な催眠体質の持ち主で、体臭や声、その他いくつかの要素が合わさることでナナですら睡眠に落とすほどの恐ろしい誘眠効果を発揮することができます。
体臭とある通り密着しなければ基本的に効果は無いため、この体質は幼少期にベッタリだった両親だけが知っており、ある程度成長してからは体質をばらしたくない一心で人との距離を保つようになっていたため、大学生になるまで本人すら知る由もありませんでした。
マッサージを受けている際にナナに指摘されて気づきましたが、自分には効かないため特に活用することもなく、とある不眠症に苦しむ少女と偶然の出会いをするまでは活躍することもなかったのでした。