ミラ
エリシア侍女になる。
「ちょっと…!!。待って!!!。」腕を振り払い…エリシアが、声を上げる。「!!?。」〈六の次代〉が、驚く。「ふぅーー」息を整えるエリシア。「何か?、問題…でも?!。」〈六の次代〉が、声を上げる。
問題も何も…何が、何だか…とにかく…判らない!!。エリシアの不安は、〈六の次代〉には、判らない。きょっとーんする〈六の次代〉。
「どうか…なさいましたか?!。」〈六の次代〉と、変わらぬ年の姿の女性が、声を掛けて来た。
「ミラ!!。」助け舟に…思わず!声を上げる〈六の次代〉。「こーほーん!!。…シテイル王国の者だ!。」
「ミラ•エイリシュナ•シテイル…元シテイル王国の第二王女です。ミラと、呼んで下さい!。」紅い髪と瞳をした…優しい瞳の女性は、そう…名乗った。ふっくらとした体型…身籠もっているようだ。後からついて来たミアが、エリシアの耳元で、「ご嫁家…されたようです!。」「!!?!。」びっくりして、腰を抜かすエリシア。
「大丈夫!!。」「は、はい!!!。」差し出された…手を取ると、声を上げる。
「任せる!!。」〈六の次代〉の声に「はい!!。」素直に!返答するミラ。立ち去る〈六の次代〉と〈六の刀〉達。残ったのは、侍女だけ。
「一人で、着替え?出来る!。」「はい!。」ミラの問いに素直に応えるエリシア。「じゃぁー!!明日から御願いね!!。リル!案内して上げて!!。」「はぁーい!。リルでーす!。十五になりーます!!。宜しく!!!。」青みがかった黒い瞳と髪をした少女が、元気よく挨拶する。
「えっ!!えぇ!!!。」「「お待ちください!」ミアが、刺のある声を出す。すかさず…ミラが、「あなた…要らないわぁ!。」「?!。」「暇を与えます!お下がり!!。」ミラからの一言に!。「私は!!。」「下がりなさい!!。無礼者!!!。」ぴっしゃりー言い放つミラ。「大丈夫!!。」エリシアの声に…すごすごと…名残惜しそうに…去って行く。
「ほーんと!。面倒ね!。」ミラの感慨深めな声に!「は、はい!。」エリシアは、一応…頷く。
「私は、十一で、嫁いで来たの!。今は、ソラの…〈六の副官〉の妻なの!。」「!!!。」
「〈シセリウス陛下〉のお気に入りは、〈零の剣〉様だけ!。」「!!?。」「仮面を付けた方よ!。」「!!。」
「リル…御願い!!。」「はぁーい!!。」エリシアの手首を強引に!。摑むと…引き摺るように立ち去る。エリシアは、為す術なく立ち去る。それを…見送ると、「昼食に…しましょう!。」ミラの声と共に…侍女達は、〈刀〉側の食堂に向かう。