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花嫁姿

〈シーナ〉の計らいにより、花嫁姿を〈先代六の剣〉に見せる事が、出来たエリシア。


〈謁見の間〉から出て来た〈先代六の剣〉。〈六の刀〉達と、〈六の侍女〉達が、、跪く。「〈先代〉様!。」「〈次代〉が、見当たらないなぁ」「申し訳ありません。」「まぁ良い。時の狭間で、会える。それより…顔を見せてくれ!。」顔を上げる一同。一人一人、ゆっくり…見渡す〈先代六の剣〉。エリシアと、目が合う。〈先代六の剣〉の姿に、驚くエリシア。「エリシア…戻ったのか。」「…は、はい。」にっこり…笑みを見せると、踵を返す〈先代六の剣〉。そのまま…立ち去ろうとする。「ま、待って!着替え…花嫁…衣装…持ってきたの…。」「!!。」「構いませんよ。」〈シーナ〉が、現れた。〈六の刀〉、〈六の侍女〉が、土下座をする。〈先代六の剣〉と〈六の剣〉が、跪く。エリシアは、呆然と、漆黒の髪と瞳の〈シーナ〉に見惚れてしまう。はっ!我に返ると、慌てて…土下座をする。「〈先代〉を着飾りなさい。」「はっ!。」「〈シーナ〉様!。」〈先代六の剣〉の声に「我が儘です。」「……分かりました。」渋々…溜飲を下げる〈先代六の剣〉。「では、我々は、失礼致します。」〈六の剣〉の声と共に…〈六の刀〉、〈先代六の剣〉が、一礼し、立ち去っていく。「ミラ!頼みました。」「はい!。」立ち上がり、深々と、頭を垂れると、「エリシア!。行きましょう。」「は、はい!。」エリシア達も一礼すると、その場を後にする。


数刻後。〈謁見の間〉の玉座に座る〈シーナ〉。正面左に、着飾られた〈先代六の剣〉。その先…左に〈六の剣〉、右に〈六の次代〉。左右に〈六の刀〉〈六の侍女〉が、居並ぶ。「エリシア!。入ります!。」ミラの声と共に…花嫁姿のエリシアが、現れた。ミラに手を引かれながら…〈シーナ〉達の元へ。

「綺麗!!。」「中々…!。」「ほぉぉ!!!。」ひそひそと〈六の侍女〉と〈六の刀〉達が、声を上げる。

「馬子にも衣装!。」皮肉るのは、〈六の次代〉。「ふぅーー!。」小さく息を吐くのは、〈六の剣〉。にこにこ顔の満面の笑みを浮かべる〈シーナ〉は、「綺麗に出来ましたね。」顔を赤らめるエリシア。〈先代六の剣〉も「嫁に貰える奴は、果報ものだ!。」耳まで真っ赤になるエリシア。恥ずかしい余り…下を向いてしまう。ミラが、「〈先代〉様に、ちゃんと!見せないと!。」「えっ!。う、うん!。」ぎこちなく顔を上げるエリシア。にっこり笑顔を見せる〈先代六の剣〉。真顔に戻ると、〈シーナ〉に顔を合わせる。「それでは〈シーナ〉様!。」真顔になると「行くのですね。」「はい!。」一抹の寂しさを見せる〈シーナ〉。だが、直ぐに!笑顔を見せると、手を振る。一礼すると、踵を返す〈先代六の剣〉。その後を、一礼し去って行く〈六の剣〉達。徐に…ミラが、「〈シーナ〉様!。それでは私達も、下がってよろしいですか?!。」

「良いですよ。」「はい!。失礼致します!。」一礼し去って行く〈六の侍女〉達。和やかに見送る〈シーナ〉。

「さぁ!。さっさと着替えて、〈先代〉様を見送らないと!。」ミラの声に「う、うん!。」エリシアが、答える。急ぎ足で、立ち去っていく。

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