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帰島

〈シュレイアール城〉に戻って来た〈十一の剣〉とエリシア。〈六の剣〉のことが、心配で、たまらないエリシア。〈剣〉側の食堂で、〈六の次代〉となったマオと、出逢う。

長い船旅を終えて、一月ぶりに、〈王都セアムナール〉戻って来た〈十一の剣〉とエリシア。〈十一の刀〉達が、温かく出迎えてくれた。何事も無いかの態度に、ほっと一息つくエリシア。噴水のヘリに座り込む。〈十一の剣〉は、〈十一の副官〉ジョブから事後報告を受け、一瞬!険しい表情を見せる…も、直ぐに!穏やかな表情を浮かべる。「エリシア!。行きますよ!。」「はい!。」〈十一の剣〉に促されて、ヤフー車に乗り込む。同席するのは、〈十一の剣〉、〈十一の副官〉ジョブのみ。後は、二頭のヤフーが引く、荷車に乗り込む。〈シュレイアール城〉までは、15分程の距離。舗装された道をひたすら進む。最近になって、ようやく…〈シュレイアール城〉までの道が舗装され、〈王都セアムナール〉との行き来が、楽になった。街の方も…整備されつつある。街の入り口、中央、〈シュレイアール城〉の行く手前に、趣の異なる噴水広場が設けられ、中央には、四方八方のどの位置からも見れる大きな時計塔が、建った。

梁のように…美しい〈シュレイアール城〉が、見えてきた。エリシアは、また…不安に押し潰されそうになる。


「此方の姿で、見送るのは、其方が、最後です。」〈謁見の間〉の玉座に座る〈シーナ〉。対する〈六の剣〉は、膝を降り、一枚布の貫頭衣のみの姿。何も身につけていない。「〈シーナ〉様。最後に、お会い出来て、うれしい限りです。」「早いものですね。あれから200年以上の時が、過ぎました。」「はい。いろいろな事が、起きました。」「其方達には、感謝しています。」短い言葉の端々に、寂しさを滲ませる〈シーナ〉。対する〈六の剣〉も瞳を潤ます。暫し…見つめ合う二人。様々な想いが、交錯する。


城に入る大扉を勢いよく開けるエリシア。直ぐに!〈六の剣〉のオーラを探る。だが、分からない!。また…〈リング〉を沢山嵌めているのだろうか?。それとも………不安が、過ぎる。

見知ったオーラを感知し、急いで!階段を駆け上がり…二階の〈剣〉側の食堂に向かう。途中…リル達〈六の侍女〉が、慌てて…エリシアと合流する。〈剣〉側の施設は、一人で、向かうのは、禁じられている為である。破れば、〈手打ち〉は、必至!。

「エリシア!。お帰り!。」「うん!。ただいま!。」走り合いながら…挨拶を交わす。食堂の扉を…少し…乱暴に叩くと、中に入るエリシア。その後を…リル達が、続く。

〈六の刀〉達と、見知らぬ青年。だが、オーラを感知出来るエリシアは、迷う事なく…「〈マオ〉様!。」褐色の肌に、青い瞳。縮れた長い髪の青年は、にっこり…笑みを浮かべると、「〈六の次代〉です。」「えっ!。」「正式に成りました。」「……。〈六の剣〉様は?!。」「〈先代〉様は、〈謁見の間〉におられます。」「………?!。」其処へ!〈六の次代〉もとい「〈六の剣〉様!。」「時間です。」「私は、行きません。失礼します!。」そそくさと退出する〈六の次代〉。「〈次代〉様!。」「放っておきなさい!。」「しかし…。」「いずれ…時の狭間で、会えます。」「〈六の剣〉様…。」話について行けず…きょーとーんとしているエリシア。「〈先代〉様が、おかえりになります。」「帰る?。故郷[くに]に?。」「………。」「……?。違うの?。」その問いに答えず、「〈先代〉様が、出られます。」「?。」踵を返すと、部屋を後にする〈六の剣〉。その後を…〈六の刀〉達と、〈六の侍女〉が、続く。リルが、「エリシア!。行こう!。」「う、うん!。」

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