秘密基地にスパイみたいに潜入? ー21ー
「聴こえたな。2Dで場所を確認する。二人は別の視点で頼む」
その言葉で先に進む事にした。2Dで確認されると動いてないのがバレてしまう。それにレムリア型戦闘員の行為を無駄に出来ない。
こっちも2Dに切り替える。隠し階段を探さないと駄目だけど、怪人達とは別の道を選ぶべきだ。
「この時期に侵入を考えるのは商店街の奴等ですかね? 権利書を取り返すために」
岩男は先輩二人の後ろに付き従い、話を振る。距離を取ろうとしてるのに、そんな話を聞いてしまうと。
「可哀想に。社員一人一人が所有してるとは誰も思わないだろうな」
すぐさま、ドラネコモンが答えてくれたので曲がり角を逆方向に。他の部屋を探索しても無駄で、乗り込んだ事自体意味がなかった。
(それを知れたのも、ここに来たおかげだし)
2Dで移動を続けると、レムリア型は俺とは逆方向に動いてくれてるのが分かる。それに隠し階段の場所も分かった。壁の部分から戦闘員が出てくる箇所がある。
そこでVRに切り替えると階段がある。逆方向に行くのを止める戦闘員はいない。先を見ると、延々と階段が続き、フロアに出る事なく地上まで繋がってるのかも。というか、隠し階段があったのは隠し通路の隣だった。
「絶対に賊を逃すな。フロアの出口を全て封鎖しろ。奪われた物は、お前達の命がいくらあっても足りないんだぞ」
俺が階段がある場所に足を踏み入れるのと入れ替わるタイミングで、隠し通路から誰かが出てきた。それは東雲本人。部屋に移動短縮したんだ。
「お前……」
俺と一瞬目が合ったけど、隠し階段は封鎖された。少しでも遅れてたら、逃げる事は不可能だっただろう。謎の欠片は本人が直接顔を出す程、重要な物なんだろう。




