秘密基地にスパイみたいに潜入? ー14ー
「道が開けたみたいだけれど、2Dじゃないと分からないわね。手順は全然覚えてないわ」
会長もそれには気付いたみたいだ。音もそうだけど、2Dで移動していたからだ。俺はレムリア?を追いかけるため、淡い光も放ってるから移動出来るけど、会長の場合は本当に暗闇の中を動かないと駄目。PCの光もないし、非常階段にある電灯も消えてる。2Dだけが暗闇を消していた。
「こういう仕掛けがあったんだから、絶対何かあるでしょ。幽霊様々じゃない?」
「まぁ……」
(結局協力してくれたんだよな。受付にも何かしてくれたんだろ?)
俺はレムリアに頭の中に話し掛けた。こんな事が出来そうなのはレムリアぐらいしかいない。本人じゃなくても、レムリア型戦闘員に変装させたとか。
『五月蝿いわね! 寝てるんだから、話し掛けないでよ……ムニャムニャ』
マジギレしてる。演技じゃなくて、本当に寝てた感じ。『ムニャムニャ』言う奴なんて初めて見た……じゃなくて! レムリアと似てるのに関係ない?
俺が立ち止まってるせいで、レムリア?はこちらを向いて待ってくれてるんだけど、全く口が動いてない。バグだとしても、俺達に協力するとかおかしい。
「ねぇ! 新しい道が塞がれる前に行ってみたいと」
会長の言葉で、考えるのは後回しにする事にした。確かに道が閉ざされる可能性もあるわけだし。
レムリア?の行先は新しく出来た道だった。俺と会長は次のエリアに移動すると、暗闇の状態が続いている。2Dだと一本道で、先に大きな部屋があるだけ。
「……消えた」
レムリア?の姿がない。3Dにしてみたけど、どれも確認出来ない。移動短縮を使えるのは東雲所属だけ。誰かが偽レムリアになっていたとしても、学生服なのはおかしい。本当に消えてしまったんだ。
「そうなの? ここを案内するために出てきたのなら、先にある部屋が目的地ってわけでしょ。権利書もそこにあるんだわ」
それは俺や会長の目的であって、レムリア?のじゃない。まぁ、それでも進むしかないんだから行きますけど。
レムリア?の淡い光が無くなった以上、俺も2Dのままで移動。壁に何があっても分からない状態。それでも何事もなく、大きな部屋の前に着いた。




