秘密基地にスパイみたいに潜入? ー9ー
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「さてと……ここからが本番ね」
岩男がツインタワーに戻るのを確認した後、店と店の隙間に隠れた。いつもみたいにトイレに行くわけじゃないぞ。
「えっ! 今日行くつもりなの?」
合成したり、共同区に行ったり、基地を見学したりと結構時間が経過してる。一日一時間のつもりなのに毎回過ぎてる日々。今日はその時間を更新してしまう。
「深夜近くなるし、プレイヤーが少なくなるでしょ?」
どうだろ? 零時を過ぎた方が増えそうなんだけど。社員の場合、それを仕事としてるなら休むかもしれないか。
『今日は朝から動いてたから寝るわ』
『動いてたから』って、偽レムリアの行動を見てただけだろ。俺も眠りたいけど、会長はやる気満々だ。
「それにタイツを着るんだし、正体はバレないわ」
会長がタイツを返さなかったから、俺の分は……道具に入れてあるよ! 起こされるのが嫌だから、勝手に移送したな。
「いやいや……基地に入ったら移動短縮出来ないよね。死んで抜け出すのはちょっと……権利書も持ち帰れないけど」
他にもドアの仕組みもある。社員とか特定の人間が開けれるわけで、変装してる俺達が開けれるかどうか。失敗したらHPが2の俺は瞬殺だ。
「何とかなるわよ。出口は一つじゃない事を岩男がポロッと口に出してたし」
会長も気付いてたみたいだ。こうなると一人でも行くつもりでしょ。レムリアのナビがないのは不安だけど、やってみるしかない。
「はぁ……それならタイツに着替えますか……!」
周囲にトイレはない。東雲の戦闘員でも、店に出てくるのは問題があるかも。という事は、ここで一緒に着替えるわけか。俺も見られる事になるけど……見る事が出来るなら悪くないぞ。
「そうね」
会長は何も気にしてない感じ。現実じゃないからと思ってたけど、体から光を放つと瞬時に着替えが終わってた。
「何でだよ!」
俺は普通に服を脱いで着替えないと駄目なのに、戦闘員という役柄じゃない会長が一瞬で終わるって。
それだけじゃない。光を放った時、裸になってると思うんだけど、それが男の姿だなんて。ここも現実の会長を反映させるべきだろ。




