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戦闘員Aですが何か?   作者: マネージャー
第一章 東雲編
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最初のミッションは一万円稼ぎます ー2ー

「もしもし」



『咲哉! ファンを増やすのを邪魔しないでくれないかな。それと朝起きたら、まずはヒーロー作戦にログインするのが当然じゃないの? 朝イチで私の声を聞くべきでしょ』



「レムリア! あの番号は俺のID番号か。もしかして、マナーモードを消したのはお前……なわけないか」



 どこかで見た気がしたけど、ヒーロー作戦のID番号だ。俺の携帯番号を知ってるのは、ヒーロー作戦はスマホでもある程度進める事が出来、接続しながらしていた。



『そうよ。咲哉のスマホは私が掌握させてもらったわ。恥ずかしい写真とかメールを誰かに送る事も可能なんだから。包帯を巻いた右手で何か構えてるのとか』



「なっ! 個人情報の漏洩なんて犯罪だぞ」



 写真には遊び半分で阿久真と一緒にコスプレしたのもあるし、色々とヤバいのもある。これはセキュリティでウィルスを破壊して貰わなければ。



「ウィルスは発見されないだと……明らかに雑菌のはずなのに」



『雑菌扱いとか私を消そうとするなんて……そんなに全裸の姿を流されたいの?』



「す、すみません! レムリア様は何の御用で? ヒーロー作戦にログインすればいいのでしょうか」



『分かればいいのよ。それとスマホを耳から離しなさい。咲哉の耳の中をじっくり見たいわけじゃないから』




 スマホを耳から離すと、TV電話みたいにレムリアの姿と俺の部屋が映し出される。まぁ、ヒーロー作戦の部屋なんだけど。レムリアは優雅にプリンを食べてる。俺が買い置きしてたプリンじゃないよな? チュートリアルクリア報酬を勝手に食べたのか。




「それで……本当に何の用なんですかね?」



 俺に似た部屋でレムリアと話してる時点でヒーロー作戦にログインしてる気がしてるんだけど、メニュー項目が出てこない。



『何の用って……暇だからよ!』



 俺はレムリアからの通話を切った。



 再度レムリアから連絡が入り、勝手に通話になる。



『ちょっと! 冗談も通じないの』



 プリンの次はお茶が入ったコップを持ってる。明らかにヒーロー作戦の中にある道具じゃないんだけど。



「ごめんごめん……手が滑ったんだ。それにしてもプリンを食べたり、お茶を飲んだりしてるけど、それはどうしたんだ?」



「ん? ネットで買ったの。部屋に置いてあるのが美味しそうだったから。それを食べるのは申し訳ないから。勿論、咲哉のお金よ」



 そうか。現実の世界に出てきて食べたのと勘違いしそうだった。ネットで買ったのなら安心だ。



「って……俺の金! ヒーロー作戦のお金はまだないから、リアルマネーだよ」



 本当にレムリアは公式キャラアイドルじゃなくて、リアル犯罪者だろ。

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