秘密基地にスパイみたいに潜入? ー1ー
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『はぁ……咲哉ってさ、Mだよね』
「いきなりだな!」
『だってさ、黒雪に利用されてるの分かってるのに、言う事聞いてるじゃない』
「そこは『会長の事が好きなの? 』とかじゃないか? そういうのでもないんだけど」
「やっぱり、そういう事なんだよ」
「それなら、お前はSか只の馬鹿だな」
俺は黒雪がいる場所に向かってる。協力するのか、店長が言うように説得するのか答えは出てない。まぁ、協力するんだろうなぁとは思っている。
現在の場所は東雲区というわけじゃない。ゲス大佐がいる共同区であり、会長が守ろうとしてる商店街がある区でもある。
この区にはNPCの通行人はおらず、買い物に来る客達もいない。店のシャッターは降ろされてる。
この場所にいるのは東雲の戦闘員達と怪人。この区は戦場となってるわけだ。そんな場所に偽レムリアを送り込むなんて、Sか馬鹿しかいないだろ?
『そんな事ないわ。戦場だからこそ、必ずプレイヤーがいるのよ。『こんな場所に! 』って思うから、騙されるの。岩男からも奪ってやったわけだし』
それはそれで悪質な手口だろ。岩男も一度騙されたから、声を掛けなかったわけだ。
『それに私の戦闘員がいたから、この場所に移動短縮出来たんだから感謝しなさいよね』
俺が行った事がない場所に移動短縮は出来ない。けど、今回は偽レムリア、俺が引いたレムリア型戦闘員がいる事で移動短縮が可能となった。
その電車賃はどうしたのかは不明。偽レムリアが何処でも無料で配置出来るなら、全区回って欲しいかもしれない。
「こっちよ、こっち!」
会長と合流。手招きしてるのは公衆トイレの中。女子トイレに入れってわけですか? そこまで変態ってわけじゃ……本当に使う人がいるわけでもないし、問題ないか。
『それは駄目でしょ』
まさか、レムリアにダメ出しされるとは思わなかったぞ。




