表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
戦闘員Aですが何か?   作者: マネージャー
第一章 東雲編
70/371

ハズレくじを引くのは俺ですか? ー17ー

「おおっ! これは良いんじゃないの」



 ミキサーの中から虹色の光が放たれてる。組み合わせが良かったのか、スイッチを離すタイミングさえ間違えなければ大成功かも。



『エクセレントに出来ました!』



『上手に混ぜました!』よりも良いのが来ました。音楽が鳴り終わる直前がベストタイミング。



 完成したのは『Sキー』。普通の鍵とパスケースが針金で留められてる。説明には『とある場所で使用』と書かれてるだけ。



「『S』ってスーパーとかスペシャルの略かも。これは確かめるべきだろ」



 俺は一旦部屋から出る。外に出るとリアルと同じで俺の住んでる家。家といってもアパートだぞ。一人暮らしなんだし。



 隣には勿論部屋がある。けど、そこは現実と同じとは限らない。別のアプリで買い物が出来たりするけど、部屋を借りれるわけじゃない。



 俺は自分の部屋じゃなく、隣の部屋でSキーを試してみる事にした。誰も住んでなくても、道具が隠されてるかもしれない。どのRPGでも勝手に家に入るのもOKだし、家捜しで道具を手に入れるのに文句も言われない。



「そう……これはゲームではあるあるなんだよ。戦闘員が家捜しなんて似合ってるから」



 Sキーを使用する。



『ここでは使えないようだ』



 もう一つ隣の部屋で使ってみる。



『ここでも使えないようだ』



 俺の部屋で使ってみる。



『いい加減にして欲しい』



 俺の部屋でも使えず、間違えるなと鍵に怒られるみたいに文字が表示された。レムリアが言ってるわけじゃないぞ。



「いい加減にしろって……『S』って、何のSだよ。虹色の輝きで期待させるなよ」




 Sキーを地面に叩きつけると、パスケースが開いた。そこには電磁カードが入ってたんだけど、もう一枚カードが。それはIDカードで男の写真が貼られてた。名前は隠されてるんだけど



「不倫の証拠写真のおっさんだよ!」



 貼られてた証明写真はレムリアが最初のガチャで引いた写真に映ってた人物。戦闘員の俺もレアギャラクシーだと思うけど、このおっさんはそれ以上って事なのか?

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ