表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
戦闘員Aですが何か?   作者: マネージャー
第一章 東雲編
69/371

ハズレくじを引くのは俺ですか? ー16ー

「ちゃんと出来たじゃない。これもよろしくね」



 レムリアは食べ滓を集めて、俺の前に置いた。それも魔法みたいに宙に浮かせてだ。そんな事出来るなら合成も魔法ですればいいのに。



「こんなのを混ぜてもどうしようもないと思うけど」



 レシピに載ってる食べ物もあるけど、滓なわけだし。それにどれだけ食いしん坊なんだよ。ゲームだから俺には味が分からないし、食べても仕方ないんだけど、美味しそうに食べるのが何だか腹立ってくる。太ればいいのに。



「面倒だから全部入れてみるか」



 もしかしたら、闇鍋なんか出来るかもしれない。合成には『大成功』、『成功』、『大失敗』、『失敗』と『混沌』の五つ。



 ここは『混沌』狙いで音楽が止まってもスイッチを押し続けるのはどうだろう?



 全部投入して、蓋を。音楽が鳴ってる間、今にも飛び出しそうなぐらい蓋が動く動く。それを手で抑えるんだけど、クリーチャーでも生まれるんじゃないか?



「何か臭いんだけど?」



 レムリアが鼻を摘まむほどに変な臭いなのか。音楽も鳴り終わってるし、スイッチを止めてみる。

残念みたいな音が一回鳴るだけで、中身が俺の手に収まった。



 それは茶色の誰もが見た事ある物体。説明には排泄物と書かれてる。



「う◯こじゃないか!」



「エンガチョ、エンガチョ」



 レムリアが酷い臭いがすると言うのも当然だ。食べ滓を全部混ぜたら『う◯こ』だとか。距離を取るレムリアに投げてやりたい。



 俺はそれをトイレに流し、手をこれでもかってぐらいに洗った。勿論、ミキサーもそう。救いだったのは『う◯こ』が専用武器にならなかった事。誰もが嫌がる武器になるんだけど、人として終わってる気がする。



「あれが『混沌』なのか、『失敗』なのか。大失敗の時に飛び散るのは止めて欲しい」



 失敗だった場合、食べ滓関係なく排泄物になるなら、成功を続けいくしかない。



「まぁまぁ……一つに纏まって捨てやすくなったんだから結果オーライじゃないの?」



「五月蝿い! ある意味、あれはお前のう◯」



「失礼ね! アイドルはしないのよ」



 そんな事言うアイドルがいたけど、実際はするからね? 本来のレムリアを見てる側として、酒を呑みながら屁をする姿が似合ってるんだけど。



「はいはい……次はちゃんとした物を。イメージが大切だよな」



 俺は聴診器、鍵、針金、IDカードをチョイス。聴診器は何に使うか分からないし、鍵とIDカードも何処の物なのか? これを混ぜた事で万能鍵が出来れば万々歳なんだけど。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ