ハズレくじを引くのは俺ですか? ー14ー
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「疲れて帰ってきたのに……どういう事だよ!」
帰ってきたのに、ご飯も準備されてない状態に対して、親父がお袋に怒る気持ちに似てるかも。
至福の時間だったバイトも、店長との話が頭から離れず、失敗続きで何度も波新さんに怒られてしまった。ヒーロー作戦も会長の話を聞いた事で、ログインするのも躊躇したぐらいなのに。
「ん? おかえり。今回は咲哉のリアルマネーを使ってないから安心してよ」
「それは当たり前だ……って、そんな事じゃない」
俺の部屋がいつの間にかゴミ屋敷みたいに物で溢れ返ってる。トランプやオセロ、ダーツなど遊び道具。棺桶、不幸の手紙、藁人形の不吉な物。他にも様々なんだけど、その中にはレムリアが食べかけもほったらかしに。
何処からそんな物を手に入れたのかは簡単に分かる。
「本当にウハウハよ。もっと、ガチャ券を巻き上げなさい」
レムリアはアイスの『ゴリゴリさん』を食べながら、片手でガラガラを回してる。俺なら中身を楽しみにするんだけど、今のレムリアはTVを見てる。それも偽レムリアが街を歩いてる映像。
もしかしたら、ガチャ券を一番手に入れてるのはレムリアかもしれない。ガチャに興味がないなら、俺に回させて欲しい。
「食べ物以外は勝手に売ってもいいわよ。常に綺麗な私には美容系の道具も必要ないし。少しでも借金返済にもなるんだから感謝よね」
確かに百円、十円、一円でも塵も積もれば山となる。食べ滓は無理でも……阿久真みたいなのは買い取りそうだけど、ゴミ屋敷をスッキリしたい気持ちもある。
「くっ……売りたいのは山々なのに」
カジノで手にしたのは三万円だけじゃなくて、景品もあった。その中身は『レシピ五十選本』で、これによって?だった部分が開放され、オリジナル武器が作成可能になった。
開発局に行くのに金もないし、Pも足りてないんだけど、道具も必要なんだよね。こんなに道具を手に入れる機会もないわけだし、無闇に売るわけにもいかない。




