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戦闘員Aですが何か?   作者: マネージャー
第一章 東雲編
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ハズレくじを引くのは俺ですか? ー13ー

「咲哉君は雪月の事が気になってるのか? そんな関係じゃないよ。近所に住んでた昔馴染みなだけさ」



「それだけですか? そんな雰囲気じゃなかったような」



「う〜ん……咲哉君に説得してもらおうかな」



 やっぱり、何かあるんだな。あの必死な感じは告白が失敗したけど諦めないとか。深く聞いときながら、その説得は無理ですよ。



「雪月が向かった先には商店街があるんだよ。そこがホテル開発のため潰されようとしてる。こういうのは仕方がない事でもあるんだけど、雪月はあそこで好きでね」



 恋愛系だと思ってたのに、重い話になってきてるんだけど。いや、この問題を店長が解決出来るもんでもないだろ。



「商店街もそれを認めなくて、決着の方法をヒーロー作戦にする事にしたんだ。リアルでの会社同士の争いが、ヒーロー作戦で決着する事もあるからね」



 所属が潰れる事がある事は知ってたけど、こういう事なのかも。リアルで会社が吸収された時、ヒーロー作戦でも所属が大きくなった事もあった。



「最後に土地の権利書を持ってた方が勝ち。会社の方は店全てのだけど、商店街側は一つでも残ってたら良いという条件。商店街側が有利に思えるけど、次々とね」



 なんとなく、話が分かってきた。店長は『ゲス大佐』とヒーロー作戦で有名人だから、その力を借りようとしてるんだ。



「雪月はヒーロー作戦をやってないから、僕に頼んできたんだよ。僕が熱く語った事もあったから」



 店長は会長がヒーロー作戦をやってる事を知らない。というか、会長が教えてないんだ。教えてるのなら、フレンドにゲス大佐がいるわけだし。



「助けてあげないんですか? こういう展開は好きそうなのに」



「商店街とは同じ共同区なんだけどね。あそこはヒーロー側。ヒーローを助けるために、悪と悪同士の戦闘もありだと思う。けど、商店街の人達が止めるんだ。巻き込みたくないって」



 会長が商店街が好きというなら、昔馴染みの店長もお世話になってたのかもしれない。この件に関わった結果、店に何らかの影響を与えると商店街の人達なら思うかも。



「……ちなみに相手側の会社、企業は何処か聞いてたりは」



 嫌な予感しかない。俺が考えるに一つの所属名が浮かんでくる。



「ランキングに入ってきた東雲。あまり良い噂はいかない。始めたばかりの咲哉君はどうしようもない相手だよ」



 俺が所属名を聞いてきた事で何かすると思い、釘を刺してきた。それも今となっては遅いんだけど。



「それに期限は一週間を切ったから。丁度今回のイベント終わりと一緒だよ」

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