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戦闘員Aですが何か?   作者: マネージャー
第一章 東雲編
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ハズレくじを引くのは俺ですか? ー11ー


 次の日



 俺は勇気を振り絞って、学校の中で会長に話し掛けるつもりでいた。言い方次第でヒーロー作戦をやってるとは思われないだろうし、昨日の出来事はあまりにも酷いと思ったからだ。



 どうせ、つもりなだけで話し掛ける事は出来なかったと思うだろ? 違った意味でその通りになったわけだ。



「くそっ……心配した俺の気持ちを返しやがれ。まさか……」



 会長は学校に来なかった。もし、体調が悪くなって途中で離脱したのなら怒るわけにもいかない。見舞いにいくにしても、そんな間柄でもない。それでも心配ぐらいはするだろ?



 それなのに、会長は学校を休んでおきながら、ヒーロー作戦にログインしてるのをレムリアが教えてくれた。



 まぁ、体調が悪くても、家でゲーム出来る体力はあるという理論は知ってるさ。俺も何度か経験した事があるし。スマホからヒーロー作戦にログインして、連絡も送る事が出来るんだけど、どう送ればいいか分からない。体調を気にするのか、昨日の事を怒ればいいのか。



 そんな悶々とした状態で時間は過ぎ、学校が終わる時間にまでなってしまった。



 すぐにヒーロー作戦をするにしても、今日は『メタモルフォーゼ』でバイトの日。この時間は俺にとっては楽しい一時でもあるから休むわけにはいかない。



 そんな時だ。『メタモルフォーゼ』に向かう途中、会長の姿を見掛けたのは。



 会長は学校を休んでおきながら制服を着て、誰かの後について行ってる。後ろ姿からして同年代の男には見えない。



 俺はバイトまで少し時間があったので、会長を追跡する事にした。それに向かう先はバイト先と同じ方角。



 一目を避けるように路地裏を通り抜けいくのが何だか怪しい。それに声は聞こえないけど、会長は何かを訴えてる感じだ。



 何か脅される事でもあるのか。リアル犯罪は御免被りたいんだけど。

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