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戦闘員Aですが何か?   作者: マネージャー
第一章 東雲編
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ハズレくじを引くのは俺ですか? ー8ー

「何か……俺の横線や数字の位置が分かってるような台詞ですよね」



「えっ? そんな事ないわよ」



「そうですよね。だって、勝ったのは俺なんですから」



 フローラは結果が出る前に勝利宣言をしていた。道筋は分かっていたから。結果はすぐに出るから。



「……はっ? 線が一本増えてるわけ」



 結果は俺が二、フローラが一。俺が勝った事になる。一の道筋は七に行くのに間違いはなかった。



「数字の一だったとか、『一本』を使わなくても良かったかな。カードの使いどころは別に指定はなかったですよね? 実際、発動してるわけだし」



 カードの使用はフローラは気付いてなかった。最後の横線で二がある位置に移動してしまったわけだ。



「このっ……やってくれるわね。防御時に使ってくるなんて盲点だったわ。けど、これでカードを二枚使った事になるわ」



「そうですね。そっちは三枚使えるカードが残ってるわけだし。俺はここから攻めようかな」



 そこはやられるはずだった七の位置を指差した。『一本』の効果は継続されるから、到着するのは重ね攻撃になる二がある場所。



 それはフローラも見えてるはず。勝ちを譲るか、それとも『盾』を使うか。



 結果、フローラは『盾』を使用。さっきの一本取られた事が腹が立ったのかも。



『プププ……ここまで簡単に引っ掛かるとか。前の言葉をそっくり返してやれば』



 俺が攻撃したのは三の数字で、直撃したのは四(二)。攻撃は成功。俺はゲーム台を指差しただけ、触れてない。ゲーム台でも触れればスタートするんだけど、実際はタブレットの方で選んだわけだ。



「『ここから攻めようかな』と言っただけですよ? 信じてくれたおかげで『盾』を失敗出来て嬉しいなぁ」



 言葉と仕草で裏をかいて二対二の同点。こんな挑発したけど、ここからが問題だ。



 俺の残ってる数字は七、六、五。フローラも同じ数字。引き分けの場合は受けた方が勝ち。カードの使用数はフローラが上だから、俺の方が不利。

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