レムリアを探せ! って無駄なんですけど ー13ー
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「って……また東雲区か! 移動短縮出来るのは嬉しいですけど、何か恨みでもあるんですか?」
早速、俺と会長はカジノがある場所に向かった。その場所は東雲商業区。この前も東雲だったから、別の場所に行きたかったんだけど。
「……えっ? 田中君は借金でお金がないんでしょ。他の場所に行く電車賃なんて払えないじゃない」
そうですね! 協力するんだから、それぐらい払ってくれてもいいと思うんですけど。
「それで……すぐにカジノに行かないんだな」
カジノと言葉にすれば目の前に現れるんだけど、会長はそれをしなかった。
「今回のキャンペーンがちゃんと効果があるのか確認しておかないと」
ヒーロー作戦へ現実と時間はリンクしてる。夜のが人々の一番の賑わいを見せる時間帯だったりする。勿論、ネットショップを楽しむ人達やNPCもいるわけなんだけど、学生や社会人がやるのは夜、もしくは深夜になる。
「なるほど……そこのところは大丈夫みたいですね。まるで異界というか、カオスというか……」
「似た顔が沢山いるのは、別の世界に来たみたいに感じるわね」
俺と会長見てる世界は同じなようで違う。レムリアの姿を着たプレイヤーが多く歩いてる。星とドクロの杖を持った偽レムリアもいれば、服を着ずに無理矢理似せてる奴もいたりする。
会長の目には似た顔が多くいる認識だけど、俺に関してはオッサン達がレムリアのコスプレをしてるだけに見えるわけだ。せめて、女アバの人がいてくれよ。
『私の偽者がこんなに……ファン増員は間違いないわ。私のために課金すればいいのよ』
いや、お前のコスプレをするのはガチャ券を奪うためであって、ファンになったわけじゃない。むしろ、騙されたと減るんじゃないのか?
『そんな事ないわ! 現に私の戦闘員達が増加してるのを確認したんだから』
ここで頭の中を読むのもやめて欲しいぞ。
「私も試しに誰かに話し掛けてみようかしら?」
「やめておいた方がいいって。全員偽者だから。見ていたら、すぐに分かるよ」
話し掛けられようと同じ場所を行ったり来たりする者もいれば、レムリアの姿をしてるくせに別の偽レムリアに話し掛けるのもいる。
ちなみに会長はレムリアに変装してない状態だ。勿論、俺もあのタイツに着替えてない。会長もあのタイツで横に歩かれるのは嫌だろうし、会長と分かっていてもオッサン型レムリアの横を歩き続けるのは苦痛だからな。




