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戦闘員Aですが何か?   作者: マネージャー
第一章 東雲編
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レムリアを探せ! って無駄なんですけど ー12ー

「……思ったよりも良い作戦かも」



会長がレムリアの姿で乗り込む事で、カジノにいるプレイヤーを足留め出来る。用心棒がいたとしても、目先の欲に溺れるかもしれないわけだし。



『黒雪が私の服を持ってたのは良かったわね。貢献した分、ガチャ券を折半しなさいよ』



レムリアは俺の部屋ではやる気がなさそうだったけど、ちゃんとナビの仕事はしてくれるみたいだ。



「……という事は俺が金庫を……金を盗み出す役か?」



レムリアの姿で引き付けるのが会長の役目なら、その隙をついて盗み出すのは俺しかいない。



「田中君が魔法少女の服を着るわけにもいかないでしょ?」



ガチャ券を奪えるのなら、それもありなんだけど、会長がレムリアの服に衣装チェンジするとそんな気持ちはすぐに消えてしまった。



会長はレムリアとほぼ同じ姿になった。髪や瞳の色、背の高さもそう。問題なのは顔。現実の会長なら綺麗とか可愛いとか言われると思うんだけど、何処かのオッサンの顔をしてるんだよ。



これが会長が選んだ人の場合のアバター顔かもしれない。こんなのコスプレしたオッサン。一目でバレると断言出来る。そんなのを俺が着たとしたら、レムリアに笑われるのが目に見えてる。



「どう? 結構似てると思うんだけど。違うのは瞳の色が逆ぐらいじゃないでしょ」



そんなレベルの問題じゃない気がするんだけど、鏡に映る会長の姿は、レムリアの顔に似ていた。俺が直接目にするのだけ変化が起きる。黒雪の姿が会長の姿で、レムリアの姿が黒月の姿。一つ前の状態が見えてしまうのかも。


「……そうかも」



鏡を見る分は良いけど、直接見るの目に毒なので顔を背けて頷いた。



「それに田中君は戦闘員だからこそ役に立つのよ。一度カジノの中に入ったんだけど、トイレに行くふりをして廊下とかを確認したの。勿論2Dマップも。そうしたら、戦闘員がウロウロしてたのよ」



カジノが悪の組織がやってるのなら、用心棒はプレイヤーの怪人。その手下である戦闘員がいて、下働きさせてるんだろう。その戦闘員に紛れて、事務室に乗り込むわけだ。



『相手が正義のヒーローじゃなく、悪の組織が経営するカジノだから出来る芸当よね。敵は正義だけじゃなく、悪同士でも問題ないのが良いわよね』



悪の組織、所属が協力する事もあるけど、敵対するのも勿論ある。無所属だったら何の憂いもないわけだし。



「その戦闘員のタイツの種類は分かるか? 俺の場合、変身するわけじゃなく普通に着替えないと駄目なんだよ。それ用のタイツを用意しないと」



「そうね……肌色だったと思うわ」



肌色のタイツって、そいつは単なる露出狂で全裸になってたわけじゃないよね。そんな見た目がヤバいタイツなんて。



『あるわよ……プププ。私の服を着るほうがましかも』



レムリアは転送してくれたみたいで、全身肌色タイツの全体像が分かった。あそこを象徴するかのように、そこだけを黒く染まってるし、顔の部分を隠してない。戦闘員というよりもお笑い芸人だ。

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