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戦闘員Aですが何か?   作者: マネージャー
第一章 東雲編
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レムリアを探せ! って無駄なんですけど ー8ー

「私の代わりに行ってるのよ。目立つのは駄目だからね。一人ずつカモにしてガチャ券を奪いなさい」


「レーム!」



 レムリア型戦闘員は命令で外に出た。戦闘員だから命令を絶対厳守するとは思わないけど、目立たないとファン獲得は無理だろ。目先の欲に目が眩んでるな。



「ふぅ……今日の仕事は終わりね。久々に結構動いたわ」



 レムリアは残りのピザをと食べながら、お笑い番組の続きを見始める。



「おい! 俺のナビがあるだろ。今日は何をすればいいんだ? 開発局に行くのか、それともガラガラに入って誰かの所に行けばいいのか?」



「好きにすれば?」



 いつもは勝手に決めるくせに、今回に限って何もしないとか。イベントに参加するのは俺にとって無意味でしかない。だって、レムリアが目の前にいるんだから全員偽者だし。



 借金を返すなら開発局が効率がいいんだけど、大失敗は怖い。雇われるのは合成されたり、売られたり。楽しめない事もあるからな。



「まだいるわけ? 命令されないと動けない若者ですか?」



「馬鹿にするな。俺がしたい事は……」



 レムリアの偽者を見つけて、違いを見るしか思い付かないぞ。金も貰えないし、下手にすれば休みになってしまう。



 そこでゲーム内のスマホが鳴り出した。運営だったら、レムリアに出てもらおう。けど、連絡してきたのは会長。三度の正直って言葉もあるだろうけど、このタイミングで?



 会長なのにレムリアが出ないって事は、俺が取ってもいいわけ? 正体を教えるつもりでいたけど、現実で直接なら良いとか言ってたはず。まぁ、無視するのは悪いし。



「もしもし……」



「何? 戦闘員の声に戻ってるの。一体どうなってるわけ?」



 レムリアが代わりに出たなんて言えるわけがない。もしかして、前の電話でレムリアの声に似てると思ったのかも。会長もライブに行ってるわけだし。



「それよりも、俺の番号を消したんじゃないの? そういう約束ですよね」



『それは貴方が本を送ってくるから……今思ったんだけど、聞いた事ある声ね。女の方も少し前に……』



 この感じは前出たのがレムリアだって気付いたわけじゃないみたいだ。それなら、一体何の用事だ?


「そんな事より! 本の事は申し訳ないですけど、何の用事ですか? レアキャラなもんで色々と忙しいんですよ」



「嘘ばっかり」



『女の声が聴こえたような……』



「気のせいです! 声が反響したんですよ」



 変なところで茶々をいれないでくれ。お前の声は放送で流れたばかりなんだからな。



『そう? 用事というのは協力して欲しい事があるのよ』



 協力? レムリアを捕まえるというのはお薦め出来ないぞ。失敗は確実だし、俺に捕まえさせようとするなる尚更だ。



「レムリアを捕まえるのなら」



『違うわ。変身後は無理なんだから、戦闘員も使えないでしょ』



 そうだよな。戦闘員を呼び出すのは変身後だから、レムリア探しに戦闘員を使うのは無理か。いや、探すのだけなら使えそう。変身を解けばいいわけだし。

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