レムリアを探せ! って無駄なんですけど ー7ー
「カウンターダウン五秒前、四、三、二、一、始まり始まり」
レムリアはドクロの杖を下ろした事で放送を切ったんだろう。けど、外に出るわけでもなく、気だるげにお笑い番組を見始めた。
「おい……もしかしてだけど、外に出るつもりがないんじゃないのか?」
レムリアがレムリア型戦闘員を手招きした事で、ようやく解放されたわけなんだけど、俺としては予想通りの展開だ。
「偽者を多く出して、自分は部屋でくつろぐつもりだな。プレイヤーは十連ガチャ券が欲しいだろうし、偽者達はガチャ券を奪いたいから」
こんなので本当にファンが増えると思ってるのか? 詐欺に近いだろ。
「一週間のどれかには出るつもりはあるわよ。これで詐欺じゃないでしょ。最悪、こんな写真を用意しておいたから」
それは俺とが嬉しそうにレムリアから十連ガチャ券を貰ってる写真。
「偽造写真かよ! 阿久真に黙ってるのは知ってるだろ。なしだ、なし!」
俺はレムリアから写真を奪って、破り捨てた。
「冗談よ。パートナーを売ったりしないわ」
そんな事言いながら、俺の偽造写真数枚を団扇のように扇いでるのは明らかに冗談じゃないだろ。
「それと私の代わりはきちんと用意するわ」
次は星の杖を出現させ、『姿よ』と唱えた。すると、レムリア型戦闘員が、レムリアと瓜二つの姿になった。ガチャで魔法少女の服は当たってないけど、、魔法でどうにかしたわけだ。
「レム!」
姿は変わっても、話し方までは無理みたいだ。けど、男の声が女性の声になってる。ちなみにレムリアの声じゃないぞ。
「コイツを捕まえれば、十連ガチャを貰えるようにするのか?」
「はっ? そんなわけないじゃない。馬鹿な奴を騙して、ガチャ券をかき集めるのよ。違いがあるのは声だけというのがポイントね。普通は見た目が少し違うのよ」
ガチャ券を放出する奴が、奪い取ろうとするなんて悪徳業者だ。声しか違わないのなら、話し掛けないと分からない。それは騙されるわ。
それと変装したプレイヤーの少しの違いというのも何だか気になるぞ。




