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戦闘員Aですが何か?   作者: マネージャー
第一章 東雲編
33/371

兵器を作成しよう ー10ー

『やっぱり、お前の仕業じゃないか! 盗み聞きか、店長が誰なのか調べたんだろ』



『偶然偶然。でも、メリットあっても、デメリットはないでしょ? 開発局に咲哉がいるなんて誰も思わないんだから』



 偶然とか絶対嘘だ。名前が伏せられてたし、笑ってたんだから。店長は閉店作業をしてるけど、携帯でヒーロー作戦をやってたんだ。なかなか進まなかったのも納得出来るし。



『そうかもしれないけど……怖いよ! 何するんだよ』



 ゲス大佐は会長の変身姿みたいに人と変わらない。軍服と片目に眼帯をした店長だ。変身後の方を自分に似せた姿をさせたんだ。宣伝効果もあるみたいだし。



 その店長が目を見開いた状態、死んでるような格好で横になってる。人形だと分かってるんだけど。



『あっ! 目が動いたんじゃない』



『お腹を裂いたら、本物みたいに臓器が沢山』



 レムリアは店長が俺を見たとか、グロい映像が見れるみたいな、怖い事を言ってくるし。



「ゼッ〜ト!」(今回は専用武器の作成。何処に装備出来るようにするか)



「ゼッ!」(部位も武器形態も被らせたら駄目っすわ)



「ゼッ!」(今回で三回目みたいっすわ。二つは鞭と眼帯外したらレーザーっすわ)



 店長の依頼は専用武器の作成。店長でも三回目という事は作成するのに条件があるんだろう。一回目が右手に鞭、二回目が左目にレーザー。



 専用武器があるって事は俺も作成可能なんだろうか? 剣とか目立つ武器は駄目だけど、眼帯で隠すのもありなら、やりようがある気がする。



 それをレムリアに尋ねようとしたんだけど


「ゼット!」(股関っすわ。股関に如意棒は伝説になるっすわ)



「ゼッ!」(良い案っすわ。レーザーもありっすわ)



「ゼット!」(駄目よっすわ。レーザーはもう使ってるわっすわ。ドリルもありっすわけど、リアルを考えて)



 と、レムリアは俺が話してるようにして勝手に会話に加わってる。それも股関推しだとか、女のくせに下ネタを狙ってる。



 店長には悪いんだけど、俺じゃなくて本当に良かった。

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