兵器を作成しよう ー7ー
『失敗したんだから、余ってるリンゴとパイナップル持って帰ってきて欲しいっすわ』
レムリアも戦闘員達の言葉を理解してたのか、語尾の『すわ』が移ってる。しかも、果物を持ち帰らせるのも、レムリアが食べる気満々だからだ。
「もしかして、今回もこんな流れなのかよ」
手に入れたのは二十円にリンゴとパイナップル。合成のやり方とか楽しみにしてたのに無駄な時間だった。
「あれ? 道具が増えてるような……」
俺はリンゴとパイナップルを手術台から取った時、壊れたペン以外に一冊のノートが増えていた。それも依頼したプレイヤーの名前が書かれていて、触れてもいないのに自動的に開いた。
『ああ……秘密が書かれたノートね』
レムリアはそんな言い方をしたけど、当たってるようで外れてるような。そのノートは依頼者のレシピノート。今回の合成が失敗した事が記入された。
それが終わってもノートは消えず、中身を勝手に見る事が出来るみたいだ。
レシピ本には武器、道具、魔獣(改造人間など)と項目が分かれ、金とPの使用料も書かれてる。
「大半失敗してるけど……」
魔獣の一覧。成功例は一つもない。ないんだけど、あんパン×戦闘員、カツ丼×戦闘員、たい焼き×戦闘員等々、食べ物と戦闘員の組み合わせが多いのはどうかと思う。後ろにどうせマンとか君を付けるつもりだったんだろうけど。
「食べ物に関しては凄いな。リンゴとパイナップルもそっちに使えよ」
ご飯×卵の組み合わせ。金とP、戦闘員のやる気が関係するせいか、選択肢が無数にある。卵かけご飯や炒飯、卵雑炊に玉子丼。大成功なら黄金炒飯とか。パン×卵の組み合わせもあるというか、卵ばかり。
『そんなの見せられると、無性に卵料理が食べたくなるじゃないの!』
レムリアの言葉は無視しておいて、頭の中でピンと鳴った気がした。
今回の無料ガチャはメモ帳。レシピ本はすぐに消える事はなく、誰も見てる人はいない。
「……成功したレシピを丸写しするのはありだったりするのかな?」
『いいでしょ。正義じゃなくて、悪役をやってるわけだし』
公式キャラのレムリアが許すって事は、違反扱いにならないわけだ。それは色んな人達の依頼を受ければ、レシピの量が増える。
俺がメモ帳に書き込むと、それがレシピノートに進化した。しかも、レシピ成功数により何か貰えるのか、所々に?マークが乗っていた。




