下水道の地下迷宮 ー2ー
「はぁ……レムリアとは連絡が取れたけど、助けに来るのを待ってれば良かったのかな。……今更な話よね」
雪月が部屋を出ると、ドアが消えてしまった。その部屋には戻る事は出来ない。
「連絡も繋がるんだし、2Dも使えたらいいのに。同じ道ばかり通ってる気がするし」
部屋を出ても感覚は変わらない。自身の体で動いてるように疲れが出る。ヒーロー作戦にもスタミナはあるから当然だろう。
「それと……臭いも嫌だし、足元も危ないし。ここは下水道か何かなの?」
人が歩く通路はあるのだが、一緒に水も流れている。嗅覚も再現されてるのか、臭くて仕方がないのだ。
「後……この雑音というか、音楽は何なのよ。イントロクイズでもしたいわけ?」
下水の流れる音は僅かに聴こえるだけで良いのだが、BGMが何処からともなく流れてくる。それは地下迷宮用とは思えず、曲と曲が割り込んでくるような形。一瞬、ヒーローの登場曲だと雪月は思ったぐらいだ。
「……何で、こんな独り言を呟いてるんだろ。田中スライムでも呼び出した方が……光……人?」
雪月は通路先に淡い光が放たれてるのに気付いた。しかも、光が人へ形成したのか、人がその光を放っているのか分からない。ただ、その光に導かれるように足を進める。
「……レムリア?」




