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戦闘員Aですが何か?   作者: マネージャー
第一章 東雲編
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最初のミッションは一万円稼ぎます ー13ー

「うん……当たり判定とか、言ってる意味が分からないわ。けど、2D以外というのは分かったわ」



「あっ……そうですか。それだけ理解してもらえれば」



 会長はヒーロー作戦というより、ゲームに関して素人、経験した事がないんだろう。チュートリアルの説明も慣れてないから理解してない。



『はぁ……捕まっても戦闘になるだけだし……そこで何とかしてもらうしかないわね』



 レムリアは諦めた感じで言ってきた。会長はその時点で何回も失敗してるから。



「他に何もないわね。それじゃ」



「会長が電話を切った後、「キー!」とトイレの中からでも戦闘員の叫びも声が聞こえてくる。その後、大きな物音が何度も聴こえてきた。



「……嫌な予感しかしないんだけど」



 俺は恥ずかしいから「キー!」とは叫ばず、こっそりとトイレから出る。まぁ、それは気持ち的で逃げやすいように3Dにしてる。



 そこで目に広がってたのは無数の本棚が倒れ、戦闘員達が店員達と戦っていた。万引きするという作戦なのに暴れて注目を受けてる。



『まぁ……暴れるのが戦闘員だしね。命令を忠実なのかは運次第でしょ』



 レムリアはこう展開になるのを予想してたみたいだ。そんな事は最初から教えて欲しい。戦闘員も力強く返事してたんだから命令は聞くべきだろ。



『それでも良い感じと思うけど。戦闘員達が押してるみたいだし、万引きに注目しないんじゃない』



 店員達二、三人に対して、戦闘員は上手に立ち回っていた。逃げるんじゃなくて、立ち向かう店員もおかしいけど、店員達に負ける会長は一体……



『俺は命令通りに万引きをしようかな』



 丁度欲しかった漫画があったんだ。成功すれば貰えるわけだし。けど、店員二人が立ち塞がってきた。俺はまだ何もしてないんだけど、戦闘員の服を着てるわけだから。



『ヒーローに負けても、NPCには勝てるだろ』



 普通の戦闘員が勝ってるわけだし、俺が負けるはずがない。



「痛い痛い痛い……ちょっとちょっと……やめてやめて。そこの戦闘員、俺を助けて」



 こっちの攻撃が一発も当たらない。それに対して店員の攻撃は当たる当たる。威力は皆無でHPが減る事はないんだけど、硬直時間が発生して何もさせてくれない。俺は普通の戦闘員以下なのか。少し会長の気持ちが分かった気がする。



「戦闘員の襲撃あり。戦闘員の襲撃あり。怪人は不明。ヒーローの救援を要請します。一般の方々は避難してください」



 俺は一方的やられてるんだけど、戦闘員達が頑張ってくれたせいで、正義のヒーローの救援が発生してしまった。このままだと会長のミッションが失敗してしまう。

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