ダンス・ダンス・DIEっす ー15ー
「えっ……と」
監督に追い出された廊下では、何台かTVが設置されており、そこにはレムリアが握手会をしてる映像が流れていた。何とか無事ではいるみたいだ。映像が途切れたのにも理由があると思ったんだけど。
「いや……限定鬼ごっこ戦でも進行役をしたし、こういうイベントで手助けしてくれると思っただけで」
自分に言いながら、下手な嘘だと思う。限定鬼ごっこ戦は偽レムリアがした事なんだけど、才波はそれを知らないはずだし。
才波はあまり目を合わせようとしないんだけど、今回はジッと俺の目を見てくる。
「それに……俺達はそんなに仲が良いわけじゃないだろ。ある意味敵同士だったわけで」
誤魔化すために、敵同士だったのを思い出せる事にした。ダンスで一時的に仲良くなったけど、それは気の迷い……というのは、意外と悲しい自分がいる。
ヒーロー作戦をしてる女子であるし、会長よりも話が合いそうな気がするけど、会長のせいで敵同士になってるわけで。
「……そう……CMが終わるで……敵にはならない……つもりだから」
これは……ツンデレと思ってもいいのか? 俺の秘密を知ってるというのも、それが何か気になってくるぞ。
「そうか? まぁ……一緒に行動するのが多くなるかもしれないわけだし。会長の件は」
「黒崎先輩! そうだ……イベントに来てるなら……一緒に帰るのも……咲哉が連絡をして」
そこは俺を頼るのか! 連絡したら怒りそうな感じなのに。現実側のイベントに来てるなら問題……雑誌はペアチケットだから、誰かと来てる可能性もあるのか。
「そこは俺じゃなく、才波がしろよ。こっちは携帯の充電があまりないんだよ。そっちはヒーロー作戦で連絡先は交換してるんだろ?」
才波からでは無理でも、会長からは連絡先を聞いてそうだ。勝手に俺の連絡先を教えたぐらいだし。




