ダンス・ダンス・DIEっす ー2ー
「ん……」
才波はダンスゲームをする事に文句一つ言わず、最初からゴーグルを装着した。ダンスゲームは初心者じゃなく、上級者なのか? 俺は運動神経が悪いし、こういうリズム系は苦手なんだけど、。
才波は博士のミニキャラらしく、カナリアの横で踊ってる映像と共に足形も流れていく。このゲームは手は関係なく、上下左右の足場に合わせればいいのだ。
曲は勿論ヒーロー作戦のCMもとい、テーマソング。プレイヤーなら誰もが知ってるはず。
「…………」
何だろう……俺がいうのもなんだけど、途中でゲームオーバーになるレベルというか、なってるし。
博士キャラもズッコケ姿になり、才波は息も切れ切れにしゃがみこむ始末。シャイ婆とは全然違う。
「……私にだけ恥をかかせるつもり! さっさとやってみなさいよ」
才波はゲームの中に入った事で、人格が変わったみたいに強気になった。まぁ、才波の動きを見る限り、俺の方がマシに決まってる。
本当はゴーグルを付けるつもりはなかったけど、才波のあの言い方から、対抗心が目覚めてしまった。ここで勝負の続きをしてもいいぐらいだ。
「次は咲哉の番ね。シャイ婆と違って、最後までは行って欲しいけど」
ゴーグルを装着すると、景色はダンススタジオらしき部屋に切り替わった。現実の舞台からの映像だと思ってた。
「練習場所っぽいのにしといたの。表と裏で現実とヒーロー作戦に切り替わるから。時間がくれば練習場じゃなく、ヒーロー作戦でも舞台の上になるけど」
という事は、現実とヒーロー作戦での同時開催という事だ。イベント最終日のくせに、レムリアが呼ばれないのも、両方がカナリアの舞台だから。
俺は表ではなく、裏のヒーロー作戦側を選択し、練習開始。目の前には鏡があって、それが足跡を進行させていく。




