表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
戦闘員Aですが何か?   作者: マネージャー
第一章 東雲編
17/371

最初のミッションは一万円稼ぎます ー11ー



 会長が向かったのは東雲商業区。東雲会社が経営する街。正義と悪の所属を持ち、ランキングもトップ10に入る。大企業は東雲みたいに区を所有し、小さな会社などは共同で営業してる。大体が正義は基本はその区を守り、悪は他区を襲う形と思ってくれてもいい。



「なんだよ。電車を使うのも金が必要だったなんて」



 会社の部屋を出ると見知らぬ街に出た。名前は第十。共同区は会社の名前を全面に出すのを禁止され、店でのみ出せる。その第十から東雲区までは電車で二百円必要で、稼いだ分が消えてしまった。それも風景を楽しむとかなく、移動は一瞬。



 ちなみに俺は会長の部屋で着替えただけで、やましい事はしてないぞ。



『まぁ、これで東雲区には移動賃を払わなくていいんだから文句は言わないの。それよりも黒雪がいる本屋に行くわよ』



「はいはい……公衆電話は……置いてないか。本屋は一つしかないだろうから見つかるだろうけど」



 俺の言葉に反応したのか、目の前に本屋が出現した。行きたい場所を提示すれば、勝手に移動してくれるみたいだ。



「ここか?」



 警戒されないためにも普通の服で中に入る。階層があるわけではなく、一階だけで様々なコーナーが設けられている。その客数は大会社という事もあって一般客も来ていて、エプロンを付けた店員も多数徘徊している。



 それはVRで見るよりも2Dマップで見た方が店員の数や動きがよく分かる。逃げるのであれば3Dが良いかもしれない。



「結構広いな。店員の数も多いし。小さな本屋を想像してたんだけど」



 ここまで広いとなると戦闘員五人で万引きしても、会長まで目が届くかもしれない。



『結構な大手を狙うなんて大胆よね。ただで本が欲しいのなら小さな本屋を標的にすればいいのに』



 レムリアが言うただで本を手に入れる方法。それは悪のプレイヤーが店から盗めばいいだけ。それはゲームの中では犯罪になるけど、現実では罰せれない。その会社の自費でプレイヤー自身の家に送られる。これは悪の特典でもあり、正義の味方ばかりにしないための処置でもあるみたいだ。



「まぁ……俺は手伝うだけだし。成功すれば報酬も高いはず」



 俺は会長を探すよりも先にトイレを探した。まずは戦闘服に着替えて、準備万全にしてから連絡だ。



 ゲーム内でトイレなんか使用するはずもないんだけど、現実を再現するためなのかトイレも端の位置に配置されていた。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ