VSシャイ婆戦 ー14ー
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「はぁ……今日はどうするべきか」
レムリアのイベント最終日。大坂でフィナーレ的なイベントがあるんだけど、阿久真と監督の約束が被ってしまった。
昨日は突然誰かに殺られたせいで、シャイ婆の件は解決せず、会長も早朝に来れないと連絡があって、相談も出来ない状態。
レムリアも最終日なのに何のオファーもない事に怒っていて、カナリアが出るだろうイベントを壊す事を考えてる。偽レムリアの事は忘れてるみたいだけど、一緒に登場するかもしれないのに。
「ゴメン! 今日は一緒に行くはずだったのに用事が出来て」
阿久真が登校してくると、いきなり頭を下げてきた。ヒーロー作戦のイベントを優先する阿久真が行かないのは余程の用事なんだろう。
「いや……阿久真が行かないのは余程の事だろうし、俺も」
「咲哉だけでも行ってくれよ。雑誌を渡すからさ。一つで二人まで行けるから、誰か誘えるなら」
俺も用事が出来たと断るつもりだったけど、会長が期待した目を向けてる。折角の好意をむげに出来ないし、イベントも裏からでも見れるはずだから、阿久真に報告出来るだろう。
「そんな奴がいると思うか? でも、イベントには行かせてもらうな」
俺は阿久真から雑誌を受け取った。昼休みにでも会長から呼び出しがかかるかもしれないな。
それも予想外の展開で無くなったんだけど。
「田中君。後輩の子が呼んでくれって」
昼休み。俺が阿久真は教室でパンを食べてると、クラスメートの女子に声を掛けられた。
「俺に後輩で知り合いとかいない……」
教室のドアの方に目を向けると、変身前のシャイ婆が制服を着た状態で立っていた。




