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戦闘員Aですが何か?   作者: マネージャー
第二章 必殺必中編
150/371

始まりは下駄箱から ー12ー

「それと少しの遅刻ぐらい許してあげるわ。頼みがあるのは私の方だし、もしかしたら、田中君の役に立つかもしれないわ」



 その態度は頼むというより、命令してる感じがするけど?



「……まぁ、頼みというなら断る事も」



 取り敢えず聞いてみよう。俺には未来の栄光があるかもしれない。



「あると思う? 一億分の命令権が私にはあるはずなんだけど。勿論小分けしてね」



 やっぱり、そこを引き出すよね。商店街の事で半額にして欲しいところなんだけど。



「頼みというのね、ヒーロー作戦にも関係ある事なのよ。私よりも田中君の方が適役でしょ。佐藤君にも協力してもらうとか」



「俺はまだ阿久真にヒーロー作戦の事を伝えてないんですけど。それと内容は?」



「佐藤君の事は置いといて、シャイ婆の事なのよ。多分、比呂高校の生徒だと思うのよね」



「はっ? ……シャイ婆がこの学校にいる?」



 レムリアも比呂高校には俺以外にプレイヤーが三人いると言っていた。一人が会長であり、もう一人がシャイ婆?



「そう思うのも、彼女が私を黒崎先輩って呼んだのよ。声で分かったんだとしても、名前に先輩がつくとね」



 なるほど。現実とはアバターで姿は変えれても、声は変えれない。黒雪の姿でも気付いてしまうかも。俺も最初の出会いで気になったんだから。



「最初は怖いと思ったけど、後輩かもと思うとね。東雲が無くなったんだから、無所属になるでしょ。力としては申し分ないと思うのよ」



 それはシャイ婆を仲間に引き入れるわけ? 正義から悪に乗り換える事も可能だし、店を守るためにステルスの機能は役に立つかもだけど。



「つまり、シャイ婆が誰なのか探れと?」



 この学校の中に何人いると思ってんの? 三年は除外しても結構いるよ。部活も入ってないし、友達も少ない俺だよ。後輩達を探るのは無理でしょ。



「そういう事。シャイ婆がどんな人かを確認して、問題なさそうなら、私が仲間になるように話す感じでいきましょう、以上!」



 会長を俺を残し、生徒会室を離れた。けど、すぐに戻ってきて、俺を追い出した。鞄を忘れた上、鍵を掛けないと駄目なのも忘れていたわけだ。

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