限定鬼ごっこ戦 ー24ー
けど、幕引きは意外とあっけないものだった。
「しゅ〜りょ〜う! フローラが捕まったので、ゲス大佐側の勝ちで終わりました」
会長がゲス大佐に連絡を取る前に終わってしまった。同じ道を通るのは禁止とかのルールとか意味あったのか? フローラ以外別エリアに移動してないとか? まるで漫画が打ち切られたみたいな終わり方と俺自身思ってしまう。
阿弥陀ゲームなんかを考えると、フローラは簡単に捕まるとは思えないんだよな。自分から捕まえられに行ったとか?
でも、それなら会長でも問題はないんだよね。退場させた意味も分からないし。
終了すると、退場したプレイヤーを含めて、一ヶ所に全員集められる放送が流れ、俺は戦闘員のタイツを脱いだ。
「これでフローラ側はこの区に手出し無用。それで良いんだよね」
集められたプレイヤー達、ゲス大佐側がいまいち納得してない顔をしていた。中途半端過ぎて、復讐としてもいまいち盛り上がりがなかったから。
それに対して、フローラ側は誰も悔しそうな顔などせず、結果を受け入れてる。何人かは罠にかかって終わった怪人もいるんだけど。
「ええ。こちらが負けてしまいましたから。現実の商店街の所有権もどうぞ」
「うんうん! 戦闘も終わったから、明日から共同区の修復に取り掛かるけど、問題ない? 何店かは撤退の話を聞いてるから、少し形を変える事になるんだけど」
「それは……一つだけ店を残しておいてくれませんか? 」
商店街の人達は経営を引退すると言ってたらしいけど、一店舗にまとめるのならと店長は思ったのかも。




