限定鬼ごっこ戦 ー10ー
『嘘なんか吐いてないんだからね!』
「……そんな嘘をついてもしょうがないもんな」
ログアウトすれば限定鬼ごっこの負けになるし、確認のしようがない。立ち上まって、動かなくなったのは途中で意識を失ったから。それでもニュースになるのは早すぎとは思うんだけど。
「取り敢えず、レムリアは俺が逃げ切るのを手伝ってくれ」
『ええ〜……私の偽者が進行役をしてるなら、もっと派手な事をしたいんだけど。あっ……私が登場すれば! 一回は外に出た事になるし』
「それは色々と面倒だから止めてくれ。レムリアが偽者だと思われるだけだから」
変身状態でレムリアに触れたところで十連ガチャ券は貰えない。レムリアの服を着た偽者と思われるのがオチだ。
『もう! それなら進行役を奪って……あれ? 運営さ〜ん……私が本物ですよ。無理って何よ!』
レムリアは運営に連絡したけど、受け入れて貰えなかったみたいだ。
『公平にするためって、咲哉のナビをしてる時点で不公平になってるのにさ。こうなったら意地でも勝たせてやるわ』
レムリアは運営に蔑ろにされたお陰でやる気を出してくれたみたいなんだけど。
「そう言って貰えると……追う側の行動を見るのを忘れてた! 」
レムリアが連絡してきたせいで、追っ手の行動を確認するのを忘れてた。
フローラ側の追っ手はエリアに侵入してる。それも三十の赤丸が倍以上に増えてるし! フローラ側は怪人が多いので、この場で戦闘員を増やしたんだ。双眼鏡からも怪人が戦闘員を出すのが見えた。
店長側を助けるヒーロー五人も中に入ってきた。ゲス大佐の戦闘員だったら、どうしようかと思ったけど。




