東雲崩壊序曲 ー12ー
「改造人間を作るにしても、戦闘員が必要だろ? 会長は戦闘員を」
「持ってないわ。本屋襲撃で全員倒されたから。Pガチャを回すのも足りてない」
そうだよな。Pが少しでもあれば合成に回せるから。あるのは五十P。フレンドを協力した事で少しは増えるけど、ガチャも合成するのに足りてない。
「そうだ! 無料ガチャは?」
「まだだけど……」
「ここで回してもいいよな」
無料ガチャで戦闘員が出れば。まずはレムリアが用意したガラガラで俺が回してみる。この前は無料ガチャでレムリア型戦闘員が当たったんだ。運が良ければ
「……水だと」
説明には『スタミナが僅かに回復』
「丁度チェイサーが欲しいと思ってたんだよね」
なんだろう? 俺が回すとレムリアとって都合の良い物しか出ないんだけど。
「私も回していいのよね?」
会長は回してみると出てきたのは赤ワイン。『魅力を一定時間増やす』。本当に酒をが出てくるんだな。
「レムリア、ガチャ券が残ってたりは……」
「ないわ。誰かのせいで倒されたから」
レムリアは会長が出した赤ワインも自分の物みたいに、ネクタルの隣に置いた。
「どうするんだよ。このままだと何もしないまま、時間が来てしまう。出来る事は……何? 何で俺を見るんだ?」
会長とレムリアは無言で俺を見てくる。
「戦闘員が必要って、田中君は戦闘員なんだよね?」
「合成素材にされても、ありのままの姿で戻って来れたじゃない……プププ」
「いやいや……それは駄目でしょ。誰がミキサーを回すんですか? 戦闘員のタイツだけでも十分かもしれないし」
レムリアは黒の戦闘員タイツを出してみたけど、ミキサーの中に入らない。俺自身もミキサーに入るために小さくならなかったから安心だ。
「ほら! 俺がミキサーの中に入るなんて」
「咲哉とタイツを掛け合わせて戦闘員なんだから、着替えてからじゃないとね」
レムリアは魔法で俺を一瞬にしてタイツに着替えさせるとどうだ。まるで西遊記にある名前を呼ぶと吸い込まれる瓢箪みたいな感じで吸い込まれていくじゃないか!




