東雲崩壊序曲 ー7ー
「今のところは店長が押してるみたいだけど……」
やっぱり数の差は大きい。ネコドラモンやドラネコモンの姿はあるし、他の怪人の姿もある。けど、それは下っ端。指揮系統の社員の姿がない。フローラがいれば戦況が変化するかもしれない。
それに下っ端でもダメージはあるわけで、多数相手だとスタミナが減るのも早いはず。回復アイテムもどれだけあるか。数日間守るつもりなら、現実でも寝る暇もないかもしれないし。
時間の経過とともに店長は不利になる。そこまで商店街の権利書が欲しいものなんだろうか?
「こんなの……助けに行かないと」
スマホでは合成やショッピングは出来ても、戦闘に参加する事は出来ない。それに俺達の力では足手まといなだけ。店長は会長がヒーロー作戦に参加してる事は知らないわけで、敵と判断されるかもしれない。
「早退とかなしだからな。手助けにいくとしても準備が必要だろ。例えば専用武器とかさ」
会長のレベルは一つ上がって六。まだまだ経験不足。けど、専用武器を持っていれば少しは違うかもしれない。
「専用武器? そんなの聞いた事がないけど。合成とか全然してなかったから」
俺は開発局に乗り込めたのもあるし、カジノの景品があったから専用武器を作成可能になった。けど、会長もそこまでやり込んでないなら、レシピの事も知らないのかもしれない。
「道具って、フレンドに渡す事は出来たっけ?」
カジノのレシピ本を渡せば、専用武器の一個目が開放される。レア度が高ければ渡せない物もあるけど、意外にも一番低い扱い。初心者に専用武器を簡単に持たせるための救済の道具かもしれない。
「よし! フレンドなら大丈夫みたいだ。これで……」
「これを見ればいいわけ? 専用武器が開放されたんだけど……お金とかPが足りないんだけど」
そういえば、会長も本屋襲撃の失敗で金が減ってる。PもPガチャで俺を当てたわけで、そこまで稼いでるわけがなかった。
最低額でやっても失敗するかもしれないし、成功しても東雲に対抗する武器が作れるかどうか?
それに武器を作成するのにどれだけ時間が掛かるかはランダムだった。




