表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
クリムゾンスカイ  作者: えーじゃん
第二章:Heroes who is not returned.
34/56

Heroes who is not returned. 13

少々短め。

「……つまり未来から来た殺人マシーンってことかよ」


 クレナイと名乗った彼は、一通り話を終えた後総評して呟いた。

 

 まあ彼から生体装甲……いや魔人を見たら、そう見えますよね。

 

「翌日、ドランさんと協力してコンテナを引き上げて荷物を回収。マガジンについているビーコンを追ってここまで来たしだいです」

「どうして俺がマガジンを持っているって知った?」

「洞窟を調べに来たアランって方が教えてくれましたよ」

「あのおっさんか……」


 彼は憎々しげに呟いて、直後どうでも良いと言うふうにベットに手足を放り出す。

 話していて忘れていましたが、そう言えば彼もヒトでしたね。


「続きは寝て起きてからにしますか?」

「いや良い、俺の話はそう長い話でもないからな……」


 そう言いながら上体を引き起こす。こったのか首回りを気にしつつ魔人と話した内容を話し始めた。


 すなわち彼の名前を知っていて、なぜか追われている事を。


「――そんな訳でなぜか俺にご執心らしい」

「あなた、一体何したんです?」

「それが判らねえから困っているんだよな……」


 だからどうしようも無い、とだけ言って彼は鎧戸の付いた窓の外に視線をやる。


 しばらく沈黙が訪れる、白み始めた空を見ている彼が何を考えているかはわからない。

 そう言えば忘れていた、対価が必要ですよね。


「そうだ、忘れていましたがこれをどうぞ」


 懐から取り出したそれをテーブルに置く。


「……?大金貨がどうかしたか?」

「今回の報酬です」

「ちょっと話しただけだぞ?」

「小銭を出そうにもさっきも言った通りこれが全財産でして……それとも、お釣り出してもらえるんですか?」

「あーなるほどな……いや残念だ、ここの部屋代を払って金がなくなっちまってな」


 彼は皮肉とも冗談とも取れることを言ってニヤリと笑う。

 金貨を取ると宙に弾いて手の甲に乗せて隠し、目線で表裏どちらかを聞いてくる。

 

「……表」

「じゃあ裏だな」


 開いた金貨は裏だった。

 彼はそれを見て思わせぶりに一つ二つと頷く。


「何ですか、これ?」

「……さあ?」

「えっ?何もないんです?」


 肩すかしを食らった気分ですけど、すこし空気が軽くなった気がする。


「あなたはこれから、どうするんですか?」

「さあな、とりあえず冒険者の本登録だけして身分証を取らなきゃいけねえし。明日から食う分の金も稼がねえとな」

「魔人は良いんですか?」

「お先は暗いが、その前に目の前の事をなんとかしねえとな。お前さんもそうだろ?」


 そうですね……結局お金もないですし、人の中で暮らすなら必要でしょうか。

 宇宙に戻る方法も考えないといけないですかね。


「まあそう……ですね」

「だろ?ああ、そうだ!」


 彼は数回コインを弾いて開いてを繰り返していた手を止めてこちらを見る。

 私の名刺を取りだして、印刷されている面をこちらに向けた。


「このネヴァーサンセットと言うのは年中無休か?」

「そうですけど?」

「ならそうだな……仕事の依頼が一つ頼んでいいか?」


 仕事?このタイミングで?確かに私は何でも屋みたいなことをやってますけど……。


「そう身構えるな。簡単な依頼だし報酬だって多い、しかも前払いで出そう」

「……中身次第ですね」


 簡単な依頼でなおかつ報酬が多い、しかも前払い?

 胡散くさすぎますよ……。


「中身は……まあしいて言うなら子守だな」

「子守?」

「俺が一人預かっているのは言っただろう?彼女と仲良くして……無いと思うが何かあったら守ってほしい」

「自分で守ってあげればいいのではないですか?」

「俺は冒険者として街の外で稼がねえといけないからな」


 自分が稼いでいる間家を守ってほしい、みたいなものですか?それだとロマンチックな告白みたいな話ですね。

 しかし現実は非常にビジネスライクな話ですが。


 どうやら冒険者でも仮登録の段階だと、町の外で魔物を倒した分は仕事としてカウントされないらしい。

 登録したての冒険者が無謀な事をしないように守るための仕組みなんでしょう。上手くできてますね。


「まあ、そう言う事なら」

「よし商談成立だな、ほらっ……多分表だ」


 彼そう言ってが大金貨を弾いて寄越す。

 回転しながら綺麗な弧を宙に描いた金貨を、今度は邪魔なくキャッチした。


 手を開く、中の金貨は確かに表を向けていた。


――――――――――――――――――――第二章:Heroes who is not returned. END.but her story goes on……

誰にでも無くした物もあるが、無くならない日常もある。

それが誰であろうが人は平穏を求めて動くものだ。

だが、引っ掻き回すのが得意なあの二人がそろって

平穏が保てるはずは無いだろうけどね。

次章『ラガーポート Scramble』

え?僕は彼らと知り合いかって?僕は彼らを知ってるけどね……。


2章完結、3章はそんなシリアスな話にはならないと思います。(ストック0)


お読み頂いてありがとうございます。

ご感想お待ちしております。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ