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アークマスター  作者: 三日月 朝日
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入学編1話

「学園ってこんなにデカイのか〜」


無道 仁はそんな事を言いながら目の前にある巨大な建物を見ていた。

建物がデカイだけではなく、色んな施設もあるので敷地面積はとんでも無い事になっている。

そんな中でも際立ってデカイのが俺がこれから通う事になっている『迅宗学園』の本校舎である。見た感じが城の様な感じなのである。兎に角おおきいのである。見るもの全てが新鮮で驚きの連続である。


何故いきなりこんな事になっているのか順を追って説明していこう。


仁は五年前に、死にそうになっていた所を今の親代りである片桐 小夜に拾われた。

チカラを求めた仁は小夜の元で修行を始めたのだが、小夜の修行は死ぬ程厳しかった。


小夜の住んでいる家が森の中であったから、何の手助けも無しに一週間森の中でサバイバルさせられたり、時には魔物と何の手助け無しで戦わさせられたりした。

何より嫌だったのが師匠である小夜との手合わせだ。


小夜さんの実力は凄まじく、S級ライセンスを取得している数少ない人間の一人だ。そんな人と手合わせするとどうなるか。


当然ボッコボコである。


どのぐらいボッコボコなのかと言うと、一日中気絶しているぐらいにボッコボコである。それが時々なら良いのだが傷が治ったらすぐに修行であるからタチが悪い。

しかも本人は楽しんでやっているのだからなおのことだ。


そんな手合わせとも言えない様なことが最近ではやっと互角にやり合えるようになったのが一年前ぐらいだ。

それから、半年程経ってから小夜さんがいきなり

「仁、お前は来年から私の学園に入ってもらうことになった。」

と言ってきたのだ。


「はい?」

突然すぎて理解するのに時間がかかった。


「私が迅宗学園の学園長になっているのは知っているな?」

「ええ、まぁ。」

実は、小夜さんは日本にある戦闘技術指導機関、通称『学園』の一つである、迅宗学園の学園長をやっているのである。


『学園』は日本では全部で約80校程である。数としてはあまり多く無い分生徒数が多いのである。

そして、その『学園』の中でも特に優秀な成績を維持している7つの『学園』を『七星』と呼んでいる。


『七星』と呼ばれる『学園』は『星天学園』、『頂凜学園』、『聖ローランド学園』、『和龍学園』、『紅蘭学園』、『神明学園』、そして『迅宗学園』の7校である。


「小夜さんが迅宗学園の学園長やってるのは知ってますけど急な話ですね!?」

「ビックリさせてやろうと思ってな。」

「いらないですよ!そんなサプライズ!」

時々こうやって子供っぽいことするから困る。

「まぁ、冗談はさて置き。」

(冗談じゃないくせに)

「仁、お前友達とかいないだろう?」

「まぁ、大体修行の毎日でしたからね。」

そう、実は俺、友達と呼べる人がいない。

師匠の知り合いの人たちとはそれなりに話すけど、同年代とは最近話していない。


「最近お前は結構力が付いてきた。だが、それはあくまでも、力が付いただけであってそれは強さではない。」

「分かっています。」

「私がお前を鍛えたのは、お前に守りたい時にそれを守れる様にしてやりたかったからだ。お前もそれなりに力が付いてきたからな。そろそろ自分が守りたいと思える奴を見つける為にも、学園に通って友達をつくれ。」

守りたいと思える奴か。

「それに、色々な人間と関わりを持てる時に関わりをもっていたほうが良いぞ。いざという時にそれが役に立つときがくるかもしれないからな。」

確かに、その通りだ。

正直な話、学園には行ってみたいと思っていたので願ったり叶ったりだったりもする。世界にはまだまだ学べることは沢山ある。

だから、外の世界を見る良い機会だ。


「まぁ、行きたいとは思っていたので全然オッケーですけど。」

「それならよかった、断わられたら無理やりにでも通わせていたよ。」

怖いな!?



あれから半年色々準備した。

勉強も試験があると聞いて猛勉強した。元々小夜さん無理やり勉強をさせられていたので学園に入ってから必要になる事をさせられた。一般常識も大体習得済みである。

そんなこんなではやくも時間が経って冒頭に戻るわけだ。


「さてと、まずわ小夜さんの所に行かないとな。」

そう言って、俺は学園長室に向けて歩を進めた。


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