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Your wish

作者: 黒猫

昔々、女の子にプレゼントが届きました。

小さな小さなプレゼントでした。

女の子が封を開けると・・・


中には、小さな魔女がいました。


びっくりする女の子に、


「ねぇねぇ、貴方の願い事はなぁに?貴方が幸せになれるように、何でも、いくつでも、願い事を叶えてあげる!」


無邪気に、小さな魔女は言いました。

女の子は、純粋に願い事を言っていきました。


「たくさんお菓子が欲しい!!あとね、パパもママも働かなくていいようにしてパパとママとずっと一緒にいるの!!」


小さな魔女は、その願いを笑顔で叶えていきました。


「それからね、たくさん寝て・・・ううん、やっぱり、寝なくても平気なようにして、いっぱい遊ぶの!あ!そうだ!パパを王様にして、ママを王女様にする!それで、私がお姫様になるの!!そうやって、みーーんな幸せで、ずーっとずーっと幸せに暮らすの!!ずっと、ずっとずーーーーーーーーーーーっと・・・」


小さな魔女が女の子の願いを叶え続け、何年もの時が過ぎたあるとき、女の子は恋に落ちました。

女の子とその男の子はとても仲がよく、女の子は、自分たちは両想いだと思っていました。

ですが、男の子は、ほかの女の子が好きだったのです。

それを知った女の子は、魔女に言いました。


「あの子を殺して!!」


そのこは、死にました。

男の子や、その子の家族たちは、怒り狂いました。

そして、女の子が住んでいる城に、攻めて来たのです。

女の子は言いました。


「私を否定する人たちなんてもういらない・・・全部全部、消えちゃえ・・・!!」


そして、全てがなくなりました。

女の子以外の、全てが。

女の子は、自分しかない世界のお姫様として、ずーーっと、ずーーっと暮らしました。

最初の願いとは捻じ曲がってしまった、そんな願いの中で、ずっと、ずっと暮らしています。

幸せかどうかは、誰にもわかりません。

全ての願いが叶っても、幸せにはなれないという教訓っぽいものです。

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― 新着の感想 ―
[良い点] 願いが叶いすぎると、どんどん願いが増えていく。 願いが叶うのは嬉しいことですけど、やり過ぎは悲しくなりますね… [気になる点] 短くてとても読みやすかったですけど、展開がすごく早い気がし…
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