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第四章 世間と事件

こんこん ガチャ


ママ「貴彦、ちょっといい?」


貴彦「んー?なに?」エイペックスプレイ中 ダダダダダ!!ダダダダダダダ!!


ママ「ティアラがインターネットで何かしたらしくて、なんだか色んな人が家に来てるのよ」


貴彦「あ……」


ママ「ちょっと来てくれない?」


貴彦「わかった……」






~リビング~


谷郷「こんばんわ。始めまして、谷郷です」ぺこり


貴彦「は、初めまして……」(うわ本物だ)ぺこり


カバーの偉い人「お兄さんからも、妹さんを説得していただけませんか?」


貴彦「せ、説得?」


谷郷「ティアラさんに、もう一度春風クランに戻っていただきたいのです。」


妹「だから何度も言ってるじゃん!!面倒くさいから嫌!!あれはお兄ちゃんにアピールするためにやったことだもん!!」


谷郷「でもあなたのファンは春風クランの復活を願っているんです。ものすごい数なんですよ?」


妹「興味ないもん!!」


貴彦「……」


ママ「娘はこう言っていることですし、帰っていただけませんか?」


カバーの偉い人「ですがお母さん、ティアラさんは世界一のユーチューバーを超える実力があります。活動に復帰すればものすごいお金が」


ママ「私は娘に自由に生きてほしいんです。嫌なことを強制させたくありません。お金は社会人になってから働けばそれで……」


谷郷「……」


カバーの偉い人「……」


妹「……」つーん


貴彦「……」


谷郷「……わかりました。一旦諦めます。ですが一つ不安なことがありまして、ティアラさんと貴彦さんの顔がインターネットの映像に写ってしまったんです。ですからこの家にご迷惑がかかるかもしれません。」


妹「大丈夫だもん!!ティアラ強いからやっつけちゃうし!!おじさん心配しすぎ!!」


貴彦「……お前、この人が誰かわかってんのか?」


妹「わかってるもん!!何度も面接で会ったし!!」


貴彦「……」


谷郷「では、そろそろ帰ります。くれぐれも気をつけて下さい。」ぺこり






~8日後の朝~


プルルルルルル プルルルルルル






プルルルルルル プルルルルルル






貴彦「……うるせーな……朝からなんでこんなに電話がなってんだよ」イライラ




プルルルルルル プルルルルルル


貴彦「クッソーーー!!!」頭ガシガシ


ドタドタドタドタドタドタドタ’(階段)


貴彦「ママ!!なんの電話なの!?」


ママ「……貴彦……ティアラに関係する人だと思う」涙目


妹「……」イライラ


プルルルルルル


妹「……」すたすたすた 電話線ぶちっ


ママ「……」


貴彦「……」


妹「ごめんねママ、しばらくしたらなくなると思うから」


ママ「ティアラ……」


妹「お兄ちゃん❤学校行ってくるね❤」ガチャ


貴彦「お、おい」


ズラアアアアアアアアアアアア!!!!!

ざわざわ……ざわざわ……チー牛500人の群れ


貴彦「あ……」


パシャパシャパシャパシャパシャパシャパシャパシャパシャパシャ

「出てきたぞ!!」「うひゃーーかわいいwww」「あんな美形のブイチューバーありかよ!!」「こっち向いてー!!」


妹「……」


マスコミ「すみません!テレビ局の者ですが!ティアラさんでいらっしゃいますよね?」


妹「……」


マスコミ「ある意味で世界一のユーチューバーになったご感想は?これからの活動予定は?お聞かせ願えますか。」


妹「……」


貴彦「あ、あの」


マスコミ「あなたお兄さんですよね?お兄さんにもあとでインタビューを」


ロールスロイスブロロロロロロオオオオオーーーーー!!!キイィ!!!


カバーの偉い人「いけ」


黒服の群れ「「「「「ザッ」」」」」ぐいぐいぐいぐい


カバーの偉い人「二人共!道を作ったから早く車に乗って!!」


貴彦「ありがとうございます!!ほら、行くぞ」妹の手をぎゅ


妹「あ……❤」






~ロールスロイスの中~


カバーの偉い人「ごめんね、怖い思いさせて」


貴彦「そんな……こいつが悪いんですし」


妹「❤」ぽわぽわ


貴彦「さっきから何触ってんだよ!!」


妹「お兄ちゃんからティアラの手を握ってくれたんだよ❤」


貴彦「覚えてねーよ!!離れろ!!気持ち悪いんだよ!!」


妹「じゃあなんで一緒に車に乗ってくれたの?❤」


貴彦「え!?……あ……ロ、ロールスロイスに乗ってみたかったんだよ!!普通は一生乗れないんだぞこんな車!!」


妹「ふーん……」


カバーの偉い人「君たちめちゃくちゃ仲いいんだねw」


妹「だってさ❤」


貴彦「どこが!!」ぷい




~ティアラの高校~


ロールスロイス キィ!!


妹「お兄ちゃんも一緒に授業うけようよ❤みんなに自慢したいし❤」


貴彦「ふざけんなよこんな時に!!空気読め馬鹿!!」


カバーの偉い人「これから1ヶ月間、君たちの家の周りは我々が監視させてもらうよ。その間にこの騒ぎは収まるはずだから。」


貴彦「よろしくお願いします。」ぺこり


妹「わー❤お兄ちゃん大人❤」めろめろ


貴彦「てめえも頭下げろ!!クソガキ!!」ぐい


妹「よ、よろしくです」












~そして1ヶ月が過ぎ、いたずら電話は鳴らなくなり、家の周りからは人影が消えた~


妹「ふーん❤ふーんふふーん❤」スーパーの袋ぶらぶら


妹「今日のディナーはビーフシチュー❤お兄ちゃんのだけ生クリームでハート作っちゃうぞ❤」謎の歌


黒ずくめ1「」ざっ

黒ずくめ2「」ざっ

黒ずくめ3「」ざっ


妹「?」


黒ずくめ1「春風クランだな?」


妹「そんなの知らないよ?」


黒ずくめ1「!!」シュッ(手刀)

妹「!?」バシッ 後ろ回し蹴りぶんっ

黒ずくめ1「なにっ!!」ドカッ フェンスにがしゃ!!

黒ずくめ2「キィ!!」後ろから蹴り バキッ

妹「!?」ガードするが吹っ飛ぶ

黒ずくめ3「……」待ち構え がしっ 首絞めぐぐぐぐぐ

妹「!?!?」ジタバタジタバタ

妹「……!……!!」ジタバタ

妹「」すとん


黒ずくめ1「……いってえ……こいつ経験者だな……」

黒ずくめ1「……運ぶぞ」






ぴんぽーん ぴんぽーん


貴彦「やっと新しいぺこーらの抱き枕カバーが届いたか……」ガチャ


?「お兄様!!クラン様が!!クラン様が!!」涙目


貴彦「え?なに?」


?「春風クラン様がさらわれました!!!!!」涙目


貴彦「まじで?」








?「お兄様!!この自転車に乗って下さい!!」チャキ!!(COLNAGO/V3 RS改)


貴彦「……君は誰なの?」ぐっ


タツノオトシゴ「我はなんjのこよりスレにて活動しておりまするハンドルネーム、タツノオトシゴでございます!!クラン様の安全を見守っていたのですが黒い服を着たDQN3人にクラン様は総攻撃され気を失い連れ去られてしまったでござる!!ちなみに警察にはもう連絡済みでござる!!ですがパトカーが向かうまでにクラン様が何をされるかわかりませぬ!!」ペダルガシャガシャシャガシャシャガシャシャガシャ


貴彦「……君もしかしてストーカー?」


タツノオトシゴ「とんでもございませぬ!!ご迷惑をおかけしないために半径80m以内には近寄らないと決めております!!こんなことが起きてはならぬと考えずっとクラン様を見守っていたでござる!!」ペダルガシャガシャシャガシャシャガシャシャガシャ


貴彦「……し、仕事のほうとかは?」


タツノオトシゴ「FXをスマホでちょちょいと!!それで食うには困りませぬゆえ!!あ、あの建物でござる!!」ペダルガシャガシャシャガシャシャガシャシャガシャスイーーーーーーーーーーーーーーー


自転車 キィ!!




タツノオトシゴ「お兄様、気をつけてくだされ」そそそそ


貴彦「……」すっ


貴彦(奥のほうか?)すっ  そろー


貴彦「……」きょろきょろ


貴彦「!!!!????」


貴彦(あいつ!!!下着姿で縛られてやがる!!!)


黒ずくめ1「……」Androidでパシャパシャパシャパシャ


黒ずくめ2「兄貴!俺!クランとやりてぇ!!」


黒ずくめ3「……やめろ。我々はそんなことのために危険を犯したのではない」


黒ずくめ1「俺達はカバーに大金を要求するためにクランを襲ったんだ。勝手に傷物にするんじゃねー」


黒ずくめ2「でも!バレなきゃいいだろ!?こんなにかわいい女初めて見るぜ!!」


黒ずくめ1「お前にはもったいねーよ。いいから見張りしてろ。」


貴彦「そいつを離せ!!」


タツノオトシゴ(お兄様!!刺激するのはまずいでござる!!)


黒ずくめ1「おやおや、お兄ちゃんじゃねーか、妹を助けに来たのか」


貴彦「くそめんどくせーけど一応そうだ」つか……つか……つか……つか……


黒ずくめ1「一応?……よくわかんねーけど、俺達はクランを使って金儲けがしたいんだよ。邪魔しないでくれねーか?」


貴彦「てめーらを警察に捕まえてもらう」


黒ずくめ1「くくwww警察が来たところで、脱出ルートなんて山程用意してあるんだwww俺達は捕まらねーよwwww」


貴彦「……」グィィィィィ(エヴァンゲリオンのリュックサックのファスナーを開く)


貴彦「」カチャカチャカチャ!!


貴彦「」ジャキ!!(スナイパーライフルMSR‐WR)


黒ずくめ1「あはははははwwwww俺達のスピードをなめているのかwwwww銃なんて簡単に当たるわけねーだろwwww」


黒ずくめ3「」後ろからぬっ

貴彦「!」

黒ずくめ3「」フックぶんっ

貴彦「」すっ

黒ずくめ2「シャシャシャシャwwwww」死角から目潰し

黒ずくめ1「クランに簡単にやられるような弱男が俺達に勝てるわけないだろwwww死ねwwww」

貴彦「」ババァーン!!!!

黒ずくめ2「ぐっ」黒ずくめ3「うぅ」

黒ずくめ1「!?」

タツノオトシゴ「こいつらは我に任せるでござる!!」(防護スーツ着用)催涙ガスプシャーーーーー!!!

黒ずくめ2「ぐ、ぐるじい……ゴホッ!!ゴホッ!!!」

黒ずくめ3「ゲホッ!!!ゴホッ!!!目が見えん!!」

タツノオトシゴ「あとは手足を縛るだけでござる!!お兄様はあいつを!!」

貴彦「ああ!!」


黒ずくめ1「お前……情報によれば、ただのオタクだったはず……」


貴彦「そうだ……ただのオタクだよ……だけどな……」


貴彦「俺は、今じゃエイペックスのプレデターなんだよ!」ジャキ


黒ずくめ1「たかがゲームで……なめるな!!」シュッ タタタタタ


貴彦「……」バァーン!!!!バァーン!!!!


黒ずくめ1(こんななよなよしたガキにやられてたまるか!!)タタタタタ


貴彦「……」バァーン!!!!バァーン!!!!


黒ずくめ1「!」シュッ(手刀)

貴彦「」スッ

黒ずくめ1「かかったな!」毒針シュ!!

貴彦「」バタンッ!!(地面にわざと倒れてかわす)ババァーン!!バァーン!!!!バァーン!!!!

黒ずくめ1「なに!?」右目にバチン!!!ドシャー!!

貴彦「……」

黒ずくめ1「っつぅ……貴様!!なぜ避けられる!?」

貴彦「今まで数え切れないほどメスガキに泣かされてきたんだ……これでも訓練してるんだぜ」ジャキ

黒ずくめ1「……く」


貴彦「……俺の妹に二度と近寄るな」バァーン!!!!バァーン!!!!バァーン!!!!バァーン!!!!バァーン!!!!バァーン!!!!




ウーーーーーーーウーーーーーーー(パトカー)


ウーーーーーーーウーーーーーーー(パトカー)


ウーーーーーーーウーーーーーーー(パトカー)




妹「……」気絶


貴彦「……」スパッ ナイフで腕のロープを切る


妹「……」床にバタンッ


タツノオトシゴ「お兄様!!やっと警察が駆けつけたでござる!!」


貴彦「辛かったよな……遅れてごめん……」なでなで


タツノオトシゴ「!!??」


タツノオトシゴ(お兄様はクラン様の頭を撫でるような方ではなかったはずでござる……なぜ?)



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