第一場 鏡
こっちあんま面白くないから、switch版読んでください
学校の人へ
えーっと、多分長すぎるし、面白くないとこたくさんカットすると思います。なんか気づいたことあった人(つーか全員)Twitterのリプライか、ここの感想欄でなんか書いてって。面白くない、でもなんでもいいから。
あと、ドラクエ11sめっちゃおもしろいよ。ぜったいやったほういい。
p、sこれ読んだら「作者マイページ」から別の作品アクセスしてくんない?←懇願
ぼくより
つーかp、sってなんだ?
3c劇脚本案「白雪姫」
鼻歌交じりに、王女が優雅に歩いている。二、三秒ほど歩き回ったあと(だんだん歩調アップ、最終的にはスキップ)、袖ちかくでうずくまってセリフ。
王女:ランララ~……ウッ! 生まれるう。
産気付き、そのまま袖から這い出てくる白雪二人。おぎゃーおぎゃーとでも、各自アドリブ赤ちゃん。
ちょっと長いナレーションの背景で、兵士? みたいな人たち(←終盤の役の人たち、モブ)が駆け寄ってきて、助産師っぽい人(←女子)が三人に毛布をかけて喜ぶ。それまでやや焦っていた兵士たちも、助産師が笑ったことで笑顔になり、王女も、苦しそうな顔から徐々に笑顔になり、子供の頭を撫でる。
ナレ:むかーしむかし、ある国の女王さまに、男の子と女の子の、双子の可愛らしい赤ちゃんが生まれてしまいました。双子にはもともとそれぞれ名前があったのですが、その女王様はたいそう面倒くさがりで、顔のよく似た二人を見分けるのがだるいと言って、男の子の名前を女の子の「白雪」と統一してしまったのです。そんな面倒くさがりな女王様は、子供を産んだ十年後に、風呂に入るのを面倒くさがった結果、ギョウ虫が繁殖して死んでしまいました。
それから城下町では、連日後継問題の話でもちきり。その大体は、女王の妹の黒雪と、女王の子供の白雪のどちらが新女王になるかというものです。
ナレーションが終わるちっと前のタイミングくらいで、全員で万歳しだす。なお、この間の兵士や助産師のセリフはない。
ナレーションが終わったら、全員下手にハケて、上手から黒雪がおほほほほーっとか言いながら、鏡の手を引っ張ってくねくね出てくる。
黒雪:ついにやったわ、拾ってやったわ! 私知ってるの、あなたは、姉さんが愛用していた魔法の鏡ね! かつては王室にいたあなたも、今やただの陸上部だなんて、堕ちたものね!!
鏡:ひいい~、助けてくだせえ!! あっしの主は、女王様だけ。いくら、女王様の腹違いの妹とはいえ、あなたのように心にイボがある人の質問には、答えることができませーぃえ!
黒雪:なんですって、失礼な。確かイボだったら、姉さんにもありましたわ。
鏡:これがホントの、イボ兄妹、ってね! ッカ~。
黒雪:あなた、まだ分かっていないようね。私はあなたのことなんて、いつでも割れるのよ。
鏡:わかりました、わかりやしたよ。じゃあ、質問に答えたらすぐ帰してくださいね。
黒雪:素直でいいじゃない。尺が短くて助かるわ。では、そうね……試しに、あなたの力を確かめるという意味でも、テストしちゃおうかしら。
鏡:テストと言えば、漫画でよく見る抜き打ちテストって、実際されたことないですよね。でもあっしは、いつ英語の単語テストをされてもいいように、彫刻刀で、机に英単語ガリガリほってまっせ。mirror,mirror,mirror! そのおかげで、通知表では英語だけ毎回4です。
黒雪:そもそも最低だし、評価が高くもなく低くもないせいで、リアクションに困るわ。まあいいでしょう。最初の質問は~、鏡よ鏡、この世で一番大きいものは何?
鏡:あなたの心です。(右手を斜め上にピンと伸ばして)
黒雪:そ、即答ッ……。なんだ、やっぱり頭いいんじゃない。これなら心配なさそうね。では、鏡よ鏡、この世で一番美しいのは誰?
鏡:コスプレイヤーの、えなこです。(同じようにして)
黒雪:は!? 何言ってんの!? 試しにもう一回……
鏡:えなこです。(同じようにして)
黒雪:早い早い! まだ質問してないから。食い気味やめ。ん-、おかしいわね、さっきはすごく正確だったのに……。じゃあ、質問を変えてみましょう。鏡よ鏡、この世で一番おいしいものはなに?
ここで鏡、いきなり腹筋をし始める。
黒雪:ちょちょ、何してるのよ。
鏡:うるさい黙れ!!!!
黒雪:え? え? 何よ……(弱弱しく)。まあでも、こんなに真剣にやってるんだし、きっとこれは、質問の答えを考える儀式なのね。確かに今の私の発言は、ちょっとひどかったの……かしら?
鏡、起き上がる。
鏡:えなこです。
黒雪:同じことしか言わないね、あんた。認知症か。将来、一日一錠の薬無限に飲んで死ぬぞ。
鏡:それはちょっと的外れな気がしますが……。
黒雪:あーもう! 次が最後のチャンスよ。次もまたえなこだとかなんとか答えたら、あんたのこと捨てるからね。鏡よ鏡、この世で一番歌が上手いのは誰?
鏡:それは……二人のボーカロイドです。
黒雪:え?
鏡:鏡音リン:レンです!
黒雪:身内贔屓するのはよしなさい! そもそも、あんた自分が鏡だってこと、今思い出したでしょ。……ん? もしかして、あんた、わざと的外れなこと言って、わたくしから逃れようとしてる?
鏡:いや、なんのことやら。
黒雪:もしそうだとしたらあんた、相当狡猾で、「慎重」ね。
鏡:趣味は、職場に持ってくる簡易サウナ! そして大好物は、人の金メダルです!!
鏡、ポッケから金メダル(折り紙かなんかで作ったやつ)を取り出し、マスクをあごまで下げて、笑顔で噛む。この時、カチッという音が出たら完璧。
黒雪:それ市長わたくしが言ったのは慎重!確かに、最近あいつらちょっとやばいけども!!
鏡:うん、やっぱ金メダルはご飯が進むなぁ~。
黒雪:ふっ、ふざけるのもいい加減にしなさい! これではっきりしたわ、あなたはわたくしをおちょくって楽しんでいるのね! 真面目にやらないと、あなたの家族に危害が及ぶことになるわよ!
鏡:家族、ですって!? あなた……。
黒雪:あら、なに? ただの煽りのつもりだったんだけど、まんまと反応してくれたわね。さあて、あなたの家族はどこにいるのかしら?
鏡:くッ……兄ちゃんは、済生館の第三練習室で、内視鏡として働いている!
黒雪:兄ちゃん内視鏡かよ!
鏡:そして父ちゃんはシステムエンジニアで、ばあちゃんは手練れの熟女だ!
黒雪:すごくペラペラしゃべるわね。というかおばあちゃん何なのよ。しかし、なんで、そんな超エリートの弟がこんなのなのかしら……。
鏡:「こんなの」、って! ひどいやひどいや!!
鏡、その場でおおげさにうずくまる。
黒雪:何よ急にうずくまって。
鏡:鏡だけに、かがみこむってね!!
黒雪:もう嫌ー! あんた、一体なんなのよー!?
鏡:えなこです。
第一場、終