ラグッたーーーー!
「ラグッたーーーー!」
まただ…。また、ラグッてしまった…っ!
「くそっ!!ラグさえなければ勝てたのにぃ…」
世の中には、ラグのおかげで助かった人もいろのだろう。…けど、僕はそうは思わない。
ラグは敵だ!!ラグが味方になることなんてないんだっ!!
くっ…!本当は勝負なんてしたくないんだ…。
争いたくない相手を見たくない痛みを感じたくないケガしたくない逃げたい…最終的には自殺に走るまである。
けど…!
それでも僕は戦う。
勝つためじゃない、守るためだ。
もうこれ以上犠牲を出すわけにはいかないんだ!
「神様!この僕に大切なものを守る力を…っ?!
ラグに打ち勝つ力を下さい!!」
……………………ザザザーッ、ザー……………
それでもらぐはとまりません。
僕は今、絶望の淵に立たされている…。
「…もう、ここまでか…」
その時だった!
「…ん?な、なんだこれは?」
相手の動きが止まった…だと?
今まさに、僕に振り下ろされようとしている剣が顔の数センチ前で止まっている…。
………………ハッ!!もしかして……。
「相手が…ラグッた………のか?」
そうとしか考えようがない。何はともあれ
ピンチはチャンスだ!!!!
「っしゃあああああああ!!ラグマジ神だぜ!!
これなら…………、勝てる!!!」
手にした短剣に最大限の魔力を込める。
目標をセンターにいれてスイッチ!!
「喰らええええええええええええええい!!」
会心の一撃となるスラストが相手の心臓を
今!つらぬ─
「あっ」
─そして時は繰り返す─