第一話「天宮 月歌」
第一話「天宮 月歌」
私は狂っている。
何が狂っているか……、そんなの分かり切っている。
私は殺人志願者だ……、
人を殺すことに対して、楽しみを感じている、知っている、覚えている、
そう、忘れることなんてできない、この狂気の始まりは………
2××9年 6月13日
その日は、まだ6月だとは思えないくらいの暑さだった、
私はいつもどおりに日常生活を送っていた、
中学三年生、最後の中学校生活の中、その日の三時間目に行われていたのは、修学旅行の班決めだった。
何時も愛想良く、誰にでも笑い、運動もできる方で、勉強も得意、
自分で言うのもなんだが友達も多い方だ、
そんな私が班決めで困ることはなかった、困ることなく、無事、一つのグループと班を組んだ。
グループメンバーは、
「赤坂 美弥華」
「中月 あかり」
「森谷 蒼」
「鳥居 ゆいか」
そしてわたし。
この5人メンバーだ、
この4人メンバーはクラスでは、リーダーグループとして、常に目立つ存在だ、
ざんねんながら、わたしはかのじょらをともだちだとはにんしきしていないが、まぁ、わたしがくらすでせいかつしていくうえで、そんなに悪くないグループだった、
強いて言うなら、頭が悪いところが難点だが、
ほかのグループも仲よしの子同士で班を組んでいった、
どんどん班が決まって行き、修学旅行への準備も終わった、
「修学旅行ってお菓子持っていっていいし、携帯持っていっていいし、結構自由だね!」
そう言ってはしゃぐあかり、
それにこたえるのは蒼、
「そうだねぇ、今年はかなり緩いし、毎年あった荷物検査とかも行わないらしいね、」
「え!?荷物検査ないの!?やった!なんか自分の持ち物が何かっていうの先生に見せたりとか他の人に見せるのってあんまり好きじゃないんだよね、」
荷物検査がない……そう聞いて喜んだのは、美弥華だった。
「そうそう、皆でお菓子交換とかしようよ!」
お菓子交換なんてものをしようと言い出すあかり。
私はさっきからずっとしゃべっていないで相槌をうているのだが、何をしているかって?
それは “観察”
この4人たちが何を話していたら盛り上がって、どんな回答が返ってくると答えたり、反応を示したりするのか、そんな事を観察している。
普通の子たちとはナイしているときは、私の方が女子の中の立場が上だらからもちろんだがそんな事はしない。
では彼女たちの立場が私より上なのか?
否、そんなことはない。どの面においても私が彼女らに負けるなんてことはない、
寄って彼女らが私の上にあるということは絶対にないわけである、
と、そんな事を考えていると、いつの間にかあかりに呼ばれていた。
「どうしたの??さっきから何か考えごと??」
「きゃ!?」
「んん??考えごとに夢中にでもなってたのかな??」
「えーーそんなことあるかも?(笑)」
いきなりの事に驚いた…………という風な反応を返す、
そんなことくらいでは驚かないのだが、無反応は良くないのだ、何事にも相手に反応しているというところを見せなくては………、
そうして班のみんなの会話は進んでいった、
私は先ほどまでは違いきちんと会話に参加した。
そして、修学旅行の前日に、皆で修学旅行に必要なものや、お菓子を買いに行くということになった。
そして三時間目が終わった後、ある一人の女の子が話しかけてきた。
その女の子は……
初投稿で、かなり下手な作品だと思っております。
感想やアドバイスなど、おありでしたら、いただけると幸いです。