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桜並木をあるアレス。
それは、絵になるだろう。
なんせアレスは、身長182cmの白髪でショートカット。
目は母親譲りのパープルで色白。
鼻はシュッとしていてまさにイケメンだ。
そのうえ、王者という権力付き。
誰も申し分のない。
「やけに人がいないな。なんで皆離れてるんだ?」
アレスは、鈍感なため何故避けられているかも知らない。
答えは勿論、アレスから溢れんばかりのオーラのせいだ。
プレッシャーを与えつつ、カリスマ性もあるため皆、声をかけるか迷っているのだ。
「はぁ〜暑い。やっぱり直射日光は、キツイな。」
本当にやってられない。
なんで俺が婚約者探しをしなきゃいけないのだ。
アレスの言う婚約者とは、遡ること3日。
『学校に行くのは、生涯の伴侶を探すためだ。』
とアトラスに言われてしまったのだ。
仕方なく学校に通い始め、2日目。
いっこうに婚約者が現れず、イライラし始めたアレスは、3択にしぼりあることをしようとしていた。
1、学校を辞める。
2、学校を潰す。
3、自分が全校生徒の前で叫んで呼ぶ。
さぁドレだ!
なんでもばっちこい。
そう自問自答をし、答えを出す。
これは・・・辞めるか。
そう決断した時だった。
「すみません。あなたは、アレス様でしょうか。」
可愛い。
ただその一言につきる女性が話かけてきたのだった。