第1話
初投稿です。
更新は不定期になると思うので気長に待っておいて下さい。
トンネルを抜けるとそこは異世界であった。
いきなり何を言っているんだと思うかもしれない。だが、そうとしか言いようがない。
この俺、柳田祐人は田舎の祖父母の家に行くために電車に乗っていた。
大きなトンネルに入り、出た所までは覚えている。
しかし、その後どうなったかは覚えていない。
・・・いや、出たかどうかも怪しい。
出口をくぐった瞬間、外の光が眩しくて眼を閉じてしまったからだ。
そして、気付いたら薄暗い洞窟のような小さな部屋にいた。
だから、某小説の有名な一文を用いて言ってみたのだ。
もちろん、気付いたら知らない部屋にいたからという理由だけで異世界だと言った訳ではない。
俺が異世界だと判断した理由は主に3つだ。
まず1つ目、部屋にあった小さな机に置いてあった手紙だ。
それは自称神様からの手紙だった。
そしてそこにはこう書かれてあった。
『おめでとうございます。
あなたは、この世界のダンジョンマスターに選ばれました。
あなたはここでパートナーとともにダンジョンを経営してください。
またこの世界には、あなたと同じく選ばれし者達がいます。
選ばれし者はあなたとパートナーを含めて50組です。
そして、最後まで生き残った一組には何か1つ願いをかなえる権利を与えます。
ダンジョン経営の詳しい説明はコントロールルームにある説明書を読んで下さい。
それでは皆さん頑張って下さい。 神より』
ふざけた内容だった。勝手に選んでおいて何が「おめでとう」だ!
2つ目はコントロールルームにあった説明書だ。
初めにいた小さな部屋にあった唯一の扉の先にコントロールルームとやらはあった。
その部屋は初めの部屋より大きく、入ってきた扉の正面にもう1つ扉があり、右側に大きめモニターのようなものがあった。左側は壁だ。
そしてモニターの前には、なにやらパンフレットのような冊子が置いてあった。
そして、それは説明書だった。
もちろん説明書があったからといって異世界であるとは証明できないが、問題は内容ではない。
書かれていた文字だ。その文字は今まで見たことのないものであった。
また、見たことがないだけならまだわかるが、俺はその文字を問題なく読むことができた。
俺は普通に数行読んでから初めて気がついた。そのときはぞっとしたね。
文字が全く違うにもかかわらず、違和感さえ覚えずに読んでしまっていたんだから。
どうも何らかの力が頭の中で勝手に日本語にされているらしかった。
そして最後の3つ目の理由だ。
俺にとってはこれが最も衝撃的だった。
俺は文字のことを知った後、俺が入って来た扉とは別の扉の先へと行ってみることにした。
そしてその扉を開けようとした瞬間、突如その扉が開いた。
その扉の向こうから現れたのは、俺が良く知っている奴で、ここにいるはずのない人物で、おそらくもう2度と話すことのできないはずの人間だった。
「久しぶり・・・になるのかな、祐人。元気にしてた?」
俺の親友の1人である篠田樹がそこに立っていた。
このことによって俺はここが日本どころか、地球上のどこでもないということを確信することとなった。




